悪役令嬢暴走する

ジル様に婚約破棄をお願いしました(6話)

☆悪役令嬢暴走する☆

(乙女ゲーム悪役令嬢転生物)

～百合注意～

～主人公の悪役令嬢がかなり変態です～

～第6話～

私は、高校入学式当日にトラックに跳ねられて死にました。

でも気がつくとエバーフォーチュンの悪役令嬢のルリ・フォンテーヌに転生して初恋の相手の乙女ゲームのエバーフォーチュンの主人公のヒロインのマリア・ロペスちゃんと出会いました。

マリアちゃんへの思いが溢れて気がつくとマリアちゃんに告白をしてしまいました。

そして乙女ゲームを平和に過ごす為に私の専属メイドのロゼッタ・メルシエに謝り和解しました。

それから授業中も弁当の時もマリアちゃんに猛烈ラブラブアタックをしました。

でもマリアちゃんの虐めイベントが発生しましたがどうにかマリアちゃんを護れて良かったって思いました。

そしてマリアちゃんへの愛に真っ正面から伝えれるようにある人に会いに向かいました。

私は、隣のクラスを覗くと私の婚約者でこの国の王子であるジル・ローランを見掛けました。

ジル様は、私に気がついて私に近づいて来ました。

「おや、ルリでは、ありませんか。

今日は、どうかされましたか？」

ジル様は、甘いスマイルを浮かべて軽く首を傾げて今日は、どうかしたのか質問しました。

「実は、ジル様に大切な話があります。

時間をもらえないでしょうか？」

私は、真剣な表情でジル様を見つめました。

「……ルリのこんな真剣な表情は、みたいことがありませんね。

人に聞かれたくない話ですよね。

今だったら生徒会室には、誰も来ないと思いますがそこで構いませんよね？」

ジル様は、私の真剣な表情を見て少しだけ考え込んで生徒会室で話を聞く事を知らせました。

「ありがとうございます、ジル様。

生徒会室で構いません」

私は、ジル様に時間を作ってくれた事に頭を下げて感謝を表しました。

そして私とジル様は、生徒会室に向かいました。

「えっ……えっと……」

私は、マリアちゃんの事をどのように説明したら良いのか言葉に詰まりました。

「そう言えば最近、マリアさんと仲が良いみたいですね。

平民を嫌っていたルリが変わったようで嬉しいですね」

ジル様は、甘いスマイルを浮かべて優しく私を見つめました。

「それは、その……

勝手な事を言っているって理解しています。

ジル様との婚約を破棄してもらえませんか？

私には、好きな人ができました。

好きな人への気持ちに後ろめたい事をしたくないのです。

ですからどうかお願いします、ジル様」

私は、頭を深々と下げて婚約を破棄してほしい事をお願いしました。

「……好きな人ってマリアさんの事ですか？」

ジル様は、じっと私を見つめて好きな人の事を質問しました。

「はい、そうです……

女性が女性を好きになるって変ですよね。

でもマリアちゃんの好きな気持ちが止められないのです。

ジル様は、私の事を軽蔑しましたよね」

私は、女性が女性を好きになるって変な事を解っていましたから困ったようにつらそうに微笑みました。

「そんな事は、ありませんよ。

好きになるに女性同士でも変でありませんよ。

好きな気持ちは、止める事ができませんよね……

解りました。

ルリとの婚約を破棄しましょう。

僕は、ルリの幸せを願っていますよ」

ジル様は、優しく微笑んで私の頭を優しく撫でました。

「あ、ありがとうございます、ジル様。

それからすいませんでした……」

私は、頭を深々と下げて婚約を破棄をした事と自分勝手な事をした事を謝りました。

ジル様は、ただ優しく微笑んでまた私の頭を撫でて去って行きました。

私は、ルリからジル様に婚約を申し込んだのを知っていました。

それなのに今度は、私(ルリ)の勝手な都合で婚約を破棄をしました。

私は、ジル様を私の都合で振り回してばかりで私は、最低だなって思いました。

今度は、ジル様に振り回した罪滅ぼしをしないといけないなって思いました。

私は、ジル様と別れて直ぐにマリアちゃんに会いたくなりマリアちゃんを探して校内を歩き回りました。

私は、マリアちゃんを見つけるとマリアちゃんを愛おしくなりマリアちゃんに近づきました。

「マリアちゃん、会いたかったよーー！！」

私は、マリアちゃんの愛おしく思う気持ちが押さえられなくてマリアちゃんの後ろから抱き締めました。

「ひゃんーーーーー！？

ル、ルリ様……？

び、ビックリしました……

……？」

マリアちゃんは、私に抱き着かれて悲鳴を出しました。

そして抱き着いた相手が私だと解り安心をしたように微笑みました。

そして私の態度に違和感を感じてじっと私を見つめました。

「ど、どうしたの、マリアちゃん？

そんなに見つめられたらマリアちゃんを襲いたくなるよ」

私は、マリアちゃんの眼差しを見て体をくねくねさせて照れました。

「…………」

マリアちゃんは、ゆっくりと私を抱き締めてくれました。

「わーー、マリアちゃんから抱き締めてくれるだなんて感激だよ！」

私は、マリアちゃんに抱き締められるのが嬉しくてニコニコ笑顔になりました。

「ルリ様に何が合ったのか解りません。

でも私は、ルリ様に抱き締められたら落ち着きました。

ですからルリ様の悩みが少しでも和らぐようにルリ様を抱き締めさせてください……」

マリアちゃんは、私を優しく抱き締めて私の背中を撫でてくれました。

「ありがとうね、マリアちゃん……」

私は、マリアちゃんを抱き締め返してマリアちゃんの気持ちに感謝を表しました。

マリアちゃんは、私の悩んでいる変化に気づいてくれました。

やっぱりマリアちゃんが優しくて良い子だと思いました。

そしてマリアちゃんの事をやっぱり愛しているって再確認しました。

それが例え私とマリアちゃんが結ばれない運命(・・・)だと解っていてもです。

ーTo Be Continuedー