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俺を殺しに来た天使が許嫁になったんだが……?  作者: 卯村ウト
第1章 ある日天使がやって来て
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#065 The other combination②



~“Violent†Waterlessshallow”と“Mai”のLIMEトークルーム~


『すみれちゃ~ん!』

『デートの日程が無事に決まったよ~!』


【無事に決まったか。因みにいつ何時?】


『二十五日に行くらしいよ』


【二十五日……男女二人組が街に溢れる性なる夜】


『やめなさい』


【何時頃行く予定か? ASAPで教えて欲しい】


『イルミネーションを見に行くみたいだから、少なくとも午後五時以前には出るみたいよ』


【成程。計画は今のところ順調のようだ】


『そうね。すみれちゃんも上手く渡してくれたしね』


【態々その為に母様に駄々を捏ねて一人で買い物に行かせて貰った甲斐があったというものだ】

【普段は外出すらしない我に日の光は大敵だった】


『吸血鬼か!』

『でも、ありがとね』


【それにしても、我を介さずに直接渡せば良かったのでは?】

【「そうそう、そういえば知り合いからもらったんだけど~」とか言って渡せば良いものを。何故このような回りくどい方法にした?】


『私が嘘をつくと、慧にすぐにバレちゃうのよ』

『何でも無意識に出る癖があるらしくてね』

『それで分かっちゃうんだって』

『だから、嘘をついて渡すよりかは、持ち主から直接渡してもらった方がいいかな、って』


【「知り合いからもらった」というのは嘘ではない……】

【まさか我は汝の知り合いではないと⁉】


『ええ⁉』

『そんなことないって‼』

『知り合いだよ!』

『じゃなかったらLIME交換してこうして話すわけないじゃん!』


【確かに】

【ところで二人とも許嫁だったのか?】

【良い仲とは聞いていたがそこまでとは耳にしていない】


『あー、うん。私もひかりちゃんが家に来るまで知らなかったんだけどね』


【怪しい】


『どこが?』


【許嫁の件を本人が来るまでレーゲンパラストも貴弟も知らなかったのだろう? 許嫁とはそう一方的に来るものなのか? 我が次元ではそのようなことは存在しない】


『……確かに』


【( ゜д゜)ハッ! もしやフンフツィヒ・シュトルムとやら、時間軸に縛られぬ永久の悪魔……?】


『(ヾノ・∀・`)ナイナイ』

『結局、許嫁にせよそうでないにせよ、ひかりちゃんと慧は結構いい雰囲気になっているからね。もうそういうのは関係ないんじゃないかな』


【そうか】


『あ、今ちょうど夕食ができたみたいで慧からお呼びがかかったわ』

『私はもうそろそろ退出するね』


【ちょっと待て】


『じゃあね』

『何?』


【実は、この前二人に渡したチケットなのだが】

【我が手元にまだ二枚残っている】


『どういうこと?』


【つまり、我らも遊園地に突撃できる】


『おおー‼』


【詳しくはまた今度、時間のあるときに教える】


『じゃあ、私はご飯食べてくるね』

『じゃあね』


【我が盟友よ、今は一時の別れなれど、来る日に会おう】



 次回、2022/05/28 08:00頃投稿予定!

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