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旅立ち

シカタは43歳になっていた。


度重なるヴィランとの戦いで高血圧、脂質異常症、肝機能障害、冷え性になり、殆ど寝たきりだった。


ヴィランが現れた時は、時速40km出る改造セグウェイで翻弄し、ヴィランが疲れたら首に縄をひっかけて引きずり溝に落として捕獲した。


もう、そういう、まどろっこしい戦い方しかできなかった。


シカタ「そろそろ一人で戦うのはきついな サイドキックが欲しいが僕はコミュニケーション取るのが苦手だからなあ うーん そうだロボットのサイドキックにしよう」


シカタはロボット研究所に向かい、研究所の署長にロボットを見せてもらった。 


研究所署長「サイドキックが欲しいならこれなどいかがでしょう」

紹介されたのは、フェニックスの形をしたロボットだった。


研究所署長「このロボットは凄くて全破損しても自然修復するんですよ。メンテナンスの必要がありません。自然修復の際には、周囲を燃やし尽くします。」


シタカ「いえ 燃やし尽くすのは危ないです 別のにしてください」


では、これはどうでしょう?

次に紹介されたのは、ぬらぬらした蛸のようなクトゥルフ型ロボットだった。途端に空気が冷たくなった。


研究所署長「このロボットはクトゥルフをそのまま摸した物で対峙するものに宇宙的恐怖を与えますよ」


怖いです 却下


シカタ「もっと、悍ましくないのはないの?某アニメの猫型ロボットみたいなのが欲しいんだけど」


「猫背型ロボットならありますが猫型ロボットはありませんね」


シカタ「うーん 今日は帰るとしますか」


シカタは研究所の出口に向かい、帰ろうと、研究所を出たが研究所の外周をガシャンガシャンと歩いている旧型のアンティーク•ロボットがいた。アンティーク•ロボットは話しかけてきた。

「今日は寒いですね 断熱が必要ですね 断熱しないと冬を乗り切れませんガピー」


シカタは研究所に戻り、署長に尋ねた。

シカタ「あれは、なんですか?」


研究所署長「あれは壊れてるんですよ 宜しければ、さしあげますが」


シカタはアンティーク•ロボットをサイドキックにすることにきめた。


シカタはアンティーク•ロボットと一ヶ月ほど過ごし、コミュニケーション能力が上がったと思い込んだのでもう一人くらいサイドキックを雇ってもいいと思い刑務所に向かい、刑務署長に、シカタは囚人を一人サイドキックにしたいんだが、ヒーロー活動をするということで恩赦を与えてやってくれないか?と交渉した。


警察署長「それならうってつけのやつがいます。ついてきてください」と、刑務所の独房が並ぶ一番奥に案内された。


金庫のような、厳重な鉄の扉を鍵を使って開けた。

ギイという音がして扉が開くと中から煤まみれの男が現れた。

署長「こいつは、前科八十犯の泥棒で、死刑囚なのですがヒーロー活動に従事することであれば、仮釈放致しましょう。」


囚人「キッヒヒ 兄貴 感謝でゲス これからは真面目に生きるでゲス。」


シカタは、二人目のサイドキックを得られて、刑務所を後にした。


囚人「キッヒヒ 兄貴のおかげで再び日の目が見られるとは思わなかったでゲス。」


シカタ「これからは、心を入れ替えて世のため人のため尽くせよ」


囚人「ガッテンでゲス おいどん これからは正しい事だけをするでゲス」


そうこう歩いていると、10歳 15歳 20歳前後のヴィラン三人が、8歳位の娘に「お嬢さん 俺らと遊ぼうよ 酌してくれよ」と


娘「やっ やめてください 離してください」と20歳前後のヴィランを突き飛ばすと「やったなアマ つけあがりやがって」と娘に襲いかかろうとした。


「やめるんだ。」

シカタは間に割って入った。


20歳前後ヴィラン「なんだジジイ 死にてえのか」


20歳前後のヴィランは、シカタを殴った。


シカタは地面に倒れ「おら おっさんが調子に乗ってからだよ」


20歳前後のヴィランは倒れたシカタを蹴り続けた。


「とどめはこいつといくか」と20歳前後のヴィランは腰からサーベルを抜きシタカに突き刺そうとしたその時


「こらー おまえら なにやっとるかー」警察官がやってきた。


「ちっ 逃げるぞ」ヴィラン三人組は、あわてて逃げだした。


娘は「ヒール」と唱えるとシタカは回復した。


シタカ「ありがとう あれ!回復呪文 君 ひょっとして僧侶なの?」


娘「はい 私は親に修道院に入れられていたんです そのおかげで神術を扱えるのです。先程は、ありがとうございました。」


シタカ「どういたしまして 助けられたのはこっちだよ。 修道院は帰り道の方向だから送るよ」


娘「いえ 私は修道院に帰りたくないんです」


シタカ「どうしてまた」


娘「親と修道院長が法王のもとに嫁げとおっしゃられるのです。私は法皇のもとに嫁ぎたくないのです。それで修道院を抜け出した矢先に、さっきのヴィランに襲われていたのです。どうかあなた方のパーティーに加えてください。」


シタカ「うちは女人禁制でパーティーを組もうと思っていたのだが仕方ない。娘さん 私のパーティーに入りなさい。しかしこうなったら、地元にはいられないぞ。各地を旅しながらヴィラン退治をするぞ。」


かくしてヒーロー、ロボット、囚人、僧侶 四人の冒険が始まった。

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