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すぎゆき流るる

作者: 礼(ゆき)

僕は走る。あなたを求め。「行くな」と、叫ぶ。

それは夢で、目覚めれば、泣いている。


伝えれば簡単なのに、手を伸ばさなかった。

いつまでも、後悔する。

追いかけない愛は、宙ぶらりんのまま。


僕だけが知っている。

あの時、踏み出さなかったことを。

傷つくことを恐れてた。


あなたが消えて、のこされたのは僕だけだった。

僕は今、あなたに傷つけられなかったことを後悔している。


求めなかった過去にさいなまれ、

自傷痕は、いまだじくじくと、僕を燻す。




夢のなか私は憂う。

この人は私を乞うている。


知らんぷりして笑って過ごす。

さよならを言わずに、消えた。


名前だけ憶えている。

どこにいるとも知れないあなた。




僕は伝えず。


私は逃げた。



交差して、通り過ぎ、愛は流るる。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 『僕は今、あなたに傷つけられなかったことを後悔している』にグッときました。
[良い点] 失って、のこされてからようやく、大切さに気づく。 人は誰しも、このような経験を何度も繰り返すのかもですね。 だからこそ、 ーーあなたに傷つけられなかったことを後悔しているーー この…
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