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今後の方針

ちょっとサボってたら土曜日更新になってしまった...経験上土日祝の更新伸びないんだよなあ...やっぱ皆帰り道に読んでたりするんですかね?

「でも、実際ギルを殺すって言ってもどうするわけ?」

「そうだな・・・まずはギルについて知っていることを・・・っ!」


 作戦を立てようとしたところで、視界に突然文章が現れた。


ーーーExtra Missionーーー

ギル・ヴァイス殺害後、亜人の地位向上のために尽力せよ。

ただし、人間族の地位を過度に下げてはならない。

貢献度によって追加褒賞を与える。

ーーーーーーーーーーーー


 めんどくさいのが来た。

 つまりこれからはそっちについても考えておかないといけない・・・ただ殺すだけならまだ楽だったんだが。

 「どうしたの?」とシャーリーが心配するが、「何でもない」と首を振っておく。まあギルを倒せば亜人の地位が戻るというほど単純な話でないというのは知ったので放っておくわけにはいかないか。


「ともかく、ギルについて知っていることを教えてくれ」

「分かったわ。・・・そんなによく知っているわけじゃないけれど。

 ギルは王の城に住んでいるわ。扱いとしては王の食客って位置づけみたい。亜人の奴隷をはべらせて毎日悠々自適に暮らしているって話よ」

「・・・それだけか?」

「だから言ったじゃない。よく知っているわけじゃないって」


 言ったけども。

 まいったな・・・まさか俺の方が知っているとは思わなかった。唯一の情報である場所についても神に知らせてもらっているし・・・まあ、城から出ないってことがわかっただけ収穫か。


「じゃあ、俺の番か・・・まず、奴の能力は・・・」


 俺は知っている情報を共有した。能力と三人の側近のことについてだ。もちろん異世界云々は黙っておく。変に混乱されても困る。


「・・・ってとこだ」

「・・・リヴァ、あなた本当に何者?ギルの能力って国家機密よ?」

「まあ、ちょっとした伝手があってな」

「でも、知ったところでどうしようもないわね・・・重力操作か・・・」

「一応、範囲にしかかけられないから無差別攻撃になるところが弱点なんだそうだ。あと、認識しなきゃ使えないから奇襲は有効だな。あと人質」

「・・・あなた、誇りはないの?」


 すっげえ目で見られた。まあ人質作戦なんて有効とは言い難いのでやらないが。

 ついでに感知系の能力を持っていないとも限らないので遠くからの奇襲もやらない。何故かあの神は細々したスキルは教えてくれないのだ。


「ともかく、まず決めるべきは暗殺か戦争かってところかしら。私が居るから亜人族も手を貸してくれると思うけど・・・」

「戦争は却下だ。理由は二つ。

一つは、単純な兵力差。仮に勝てても恐ろしいほどの被害が出るだろうから亜人の地位向上が遅れる。

二つ目は・・・多分今お前が身分を明かすと大変なことになる」

「大変なこと?」

「お前を王に据えたクーデターが亜人内で勃発する」


 シャーリーは目を見開く。目の前に置いてある水を一息に飲み干し、「どういうこと?」と訊ねた。・・・意外だ。もっとキレるかと思ったが。


「今回の人間からの侵略により小さな集落になったとはいえ、人はそれなりに居るはずだ。となると支配者が存在する。・・・おそらくは前と同じ王、つまりお前の父親だろう。そしてこれだけの目に遭っているのだから、確実に王への不満が溜まっているだろう。

 そんなところに現れた、自分たちと同様に苦渋を舐めた王族。・・・あとはどうなるかわかるだろう?

 もっとも・・・あ、いや、なんでもない」


 迂闊にも無神経なことを言いそうになった。

 ---王は既に死んでいる確率が高い。

 クーデターは象徴が居なくとも起きる。そして、シャーリーがこんな目に遭っていることを考えても・・・


 シャーリーは分かっているのかいないのか、悲しげに目を伏せた。


「ともかく、やるなら暗殺だ。ただ、亜人の国には一度行った方がいいと思う」

「それは、なんで?協力を取り付けるんじゃなかったら必要なさそうだけど」

「国の規模と活気を見るため、それから確認したいことがあるからだ」


 王は生きているのか。

 王が生きているのなら、あるいはその血の者が生きているのなら、シャーリーは彼らとともに内政に回るべきだろう。ギルを殺した後も家族と共に亜人を取りまとめる役目をするべきだ。全てが終わった後、俺を王からの刺客とすればクーデターも抑えられるだろう。

 だが、死んでいるのならーーー


 俺の今後を考えるならば王は死んでいてくれたほうがいいが、俺は王の生存を願わずには居られなかった。

 これ以上悲しみの連鎖を見たくはなかった。

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