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Call-異世界訪問ー  作者: RARI
第二章 初めての異世界
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第31話 姫金神

「ふーん、じゃあアーレスト家に行けばいいんだな。ってお前誰だよ」


「私は、姫金神。助けてー、ヤルー」


 幼女を見た、ヤルダバオトは、驚いた様な声を上げると、姫金神に駆け寄る。


「だ、大丈夫ですか?姫様」


 ヤルダバオトが、駆け寄った幼女は、真っ白なウエディングドレスに見を包み、首と手首を、木で出来た、バイオリンの様な形状の、拘束器具、片足に、鎖の先に鉄級が繋がれた、拘束器具を付けられていた。


 ヤルダバオトは、姫金神に、駆け寄ると、足の拘束器具の、鍵穴に魔力を流し、鍵穴の形を、確認しながら、羽孔に話しかける。


「羽孔、上のバイオリンを、【腐食】で、腐らせて」


「わ、わかった」


 そう言うと、羽孔は、姫金神に駆け寄り、バイオリンと呼ばれた拘束器具を掴むと、魔力を全体に流し、腐らせる。


「よし、腐った。壊しますので目と口を閉じていて下さい」


「わかった」


 そう言うと、姫金神は、目と口を閉じる。


 バキッッ


 そんな、乾いた音と共に、バイオリンと言われた拘束器具は外れる。


「よし、出来た。羽孔、借りるよ。【生成】」


 羽孔が答える前に、腐らせた、木を奪い取ると、【生成】と、唱え木の先、を鍵形にする。


 ガチャガチャ


「よし、外れた。大丈夫ですか?姫様」


「おぉー。助かったぞヤル」


 そう言うと、頭をポンポン叩く、姫金神。


「なぁ、ヤルダバオト。よくわからんがそいつが、敵の総大将なのか?」


「まぁ、総大将と言えば総大将だけど、姫様は、何も指揮してないよ、と言うか今の姿を見るに、指揮出来ないって言う方が正しいかな。何があったか説明してもらえますか、姫様?」


 そう言われた、姫金神は、頷き今までの、経緯を説明し始める。


「うむ、そうだな。私が、初めてあいつに、、、アーレストにあった所からかな。私が、金神様の後継者として、アーレストにあったのだよ。その時、アーレストは、まぁ一目惚れをしたのだ、私に。そして、あいつは、金神様、を殺して、私に、求婚を迫った。しかし、神になりたての、私はそんな事を考えられなくてな、私は断ったのだ。そしたら、あやつは私を拘束してきたのだよ。しかも、バイオリンなどと言う侮辱極まりない方法で、なので、好きを見て【転移】で、逃げてきたのだ」


 そう、最初は静かに語り始めた、姫金神だったが、後半は、怒り気味に、話す。


「【神殺し】、これは、厄介ですね。処分は、」


「当たり前だ」


 ヤルダバオトの言葉を、聞ききる前に姫金神、は怒りながら答える。


「わかりました、引き受けます。でも、私達の現状も理解は」


「あぁ、しておるとも。だから、ただでとは言わぬ、まずは、そこの転生者に、名刀・村正をやろう。後、世界樹の、枝をやる。どうじゃ?他にも何かあれば、追加してもらって構わぬ」


「なぁ、ラット俺はついて行けないのだが」


「そうだね、オル。僕も世界の真理を見ている気がするよ」



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 宿屋


「あぁー、よくわからん。つまり、アーレストを殺せば良いんだろ。ほら、こんなに勉強下から名前も覚えたぜ」


「まぁ、そうなんだけど。まぁいいか、刀袮には戦闘だけしてもらえば」


 そう言うと、ヤルダバオトは、二つの教本を取ると、刀袮に渡す。


「ん、何だこの本?」


「どっちがいい?どっちかで勉強してもらうよ。魔術の事」


「そうか、魔術の使い方・初級編。んでこっちが、魔術師になろう。えらく、ラノベ臭い名前だな。よし、こっち」


 そう言って刀袮は、迷い無く魔術師になろう。を手に取る。それを見ていた、羽孔は刀袮を説得し始める。


「刀袮、悪い事は言わない、もう一個の方にしたほうがいいよ。その本、擬音ばっかだし、読みにくいし何書いてあるからわからないよ。それに、初級だけ読んどけば。後は魔法陣の暗記だからね」


「ふーん、そう言うものか、じゃあこっちにするか」


 そう言うと、刀袮は魔術の使い方・初級編を、読み始める。


「なぁ、ヤルダバオト。バイオリン?だっけあの拘束器具って侮辱なの?」


 羽孔は、ふと気になった事をヤルダバオトに聞く。


「そうだね。あれはバイオリンって呼ばれてる拘束器具だけど、あれのポイントは、女性専用って所だね。前に両手をやる事で、あのー、ほら、あれみたいな格好になるんだよ。わかる?」


 ヤルダバオトは、少し恥ずかしがりながら答える。


「あー、そういう事か」


「そ、そうだよ」


 それを聞いていた刀袮は答える。


「ん?つまりフ○ラ(自主規制)に見えるから、侮辱ってことか?」


 それを聞いたヤルダバオトは、恥ずかしさを全面にだし答える。


「そうだよ。フ○ラ(自主規制)だよ。フ○ラ(自主規制)これで、満足?早く魔術の勉強して」


「あ、なんかごめん。勉強します」


 そう言って、読書に戻る刀袮だった。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ふぅー。早いね、ふぅー。今日は、ふうー。起きるの、ふぅー」


「なぁ、おっさん。人と話してる時ぐらい辞めろよ、腕立て伏せ。そして、お前は魔術師だろ?なんで、筋肉鍛えてるんだよ」


「あ、おはよ刀袮。因みに魔法、魔術を使える人の事をこの世界では魔導士って言うよ。魔法とか魔術にはその人の得意によって、異なるけど両方使えたらほぼ魔導士だからね。覚えておいて」


「じゃあ、俺も、おっさんも魔導士って事か?」


「うん、そうなるね。じゃあ、皆起きたし今日の予定発表するね。まず、刀袮は森の中に入って戦ってもらうよ。でも、今日は武器は持ってかないでね。戦い方はエラから聞いて、で、羽孔は、僕と一緒に、【空想魔法】の練習、今日は二人とも、半日で帰るよ。帰って、安い魔法具と、エラの召喚石、後はエリシキル剤と、フェロモン瓶の補充もしなきゃ。よし、これが今日の予定、理解できた?」


 それを聞いた、二人は共に頷くのだった。

ども、作者です。

今回は、話が進んだ気がします。

あ、バイオリンと言う拘束器具は、実在しますので調べてみると面白いですよ。

ブクマ、感情等お待ちしております。


「callー異世界訪問ー」解説版あります。

そちらでは、他に登場人物紹介、単語説明等しておりますので、是非両方ブクマして頂けたら幸いです。

ではまた。

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