第20話 指輪と精霊
「なぁ、次はどこに行くんだ？」
刀袮とヤルダバオトは、酒場を出て街をふらついていた。
「うーん、そうだね。時間もあるし換金所に行こうか。あ、でもその前にアクセサリー作りにオルウェイズさんの所行かない？」
「アクセサリー？何で作るんだ」
「レッド・ボアの牙だよ。それにアクセサリーに魔術付与すれば、装備になるよ」
「それはいいな。でもあそこ武具店だろ？」
「確かに武具店だけど牙の加工ぐらいならできると思うよ」
「そうか。まぁ、そうだな。じゃあ行くか」
そうして、武具店・オルウェイズに行くことになったのであった。
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「おう、兄ちゃんたちか。どうしたんだ？」
「実は、これを加工してほしくて」
そう言うと、ヤルダバオトは鞄から二つの牙を取り出す。
「こりゃあ、ボアの牙だな？でもなんでまたこいつの加工なんだ？これじゃあ武器も防具も作れんぞ?せいぜいアクセサリーが限度だな」
「はい、実はこれでアクセサリーを作ってほしくて。刀袮が初めて自分で狩った魔物のなので。無理ですか？」
「あのなぁ。うちは武器や防具の店だぜ。まぁできないことはないがな。ただアクセサリーにしてどうするんだ？まさかただの装飾品なんて言わないよな？」
「はい、僕が魔術付与しようと思います」
「魔術付与か、お前さんは魔力文字の読み書きができるのか？」
「はい、魔力文字もかけますが今回は精霊語で書こうかなと思ってます」
「精霊語だと！！！まぁ、あんたらからは只者じゃないと思っていたがまさか精霊語の読み書きができてさらに付与までできるとはないいぜ。その仕事受けてやるよ」
そう言うとオルウェイズは半分呆れたように言葉を続けた。
「ありがとう御座います」
そう言われるとヤルダバオトは嬉しそうにオルウェイズに頭を下げる。
「たが、牙のアクセサリーか、、、何を作るか案はあるのか？」
「案ですか。そこまでは決めてませんでした。まぁそっちで決めてもらっていいですよ」
「そうか、、、やっぱ牙といえばペンダントじゃないか？いや、まてなぁ牙の指輪にしないか？」
オルウェイズはそうヤルダバオトに提案する。
「指輪ですか。僕は初めて聞いたんですけど。できるんですか？」
「あぁ、こいつはまだほとんど世に回ってない技術だからな。前に話さなかったか？俺にはラットって言う弟がいるんだよ。あいつは何気に優秀でな今は王都で魔導具を作ってるんだが、そのラットがこないだ初めて魔術ができたとか言ってな。それが何だったかなぁ、まぁ何とかって言う魔術なんだかそれが者の形状を指輪型にするって言う何とも使い道の狭い魔術なんだかそれをすればできるぜ」
「確かに、じゃあそれでお願いします」
「よし、わかったぜ。じゃあ七日後ぐらいに来てくれ」
「わかりました、お願いします」
そう言うと、ヤルダバオトはオルウェイズに牙を二本渡す。
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刀袮とヤルダバオトは換金所に行く途中少し会話をしていた。
「なぁ、ヤルダバオト王都で店を構えるってそんなに凄いことなのか？」
「そうだね、かなりすごいと思うよ。まず、王都で土地代がかなり高いからね、それに王都だと同じような店が何軒もあると思うから続けるのも難しいと思うよ」
「確かに、それを聞くと難しそうだな」
「なぁ、魔力文字ってなんだ？あと精霊語も教えてくれ」
「うん、そういうと思っていたよ。まず魔力文字っていうのは言葉も発音もないんだけどね。文字の一つ一つに意味がある文字なんだよ。で、なんでそれを魔術付与に使うかって言うと単純に文字が魔力を吸収するとその文字の意味を発動するんだよ。まぁ難しいこと言ってもわからないと思うけど今はそう思っといて。あ、因みにこれは神聖文字の一種で昔神様が使っていた文字だよ」
「へぇー、そうゆうことか。じゃあ精霊語は？」
「精霊語も単純に精霊達が使う文字だよ、因みにこれは文字に発音も言葉もあるよ。だから魔力文字は漢字で精霊語は、カタカナだと思えばいいよ。で、精霊語は、精霊と契約して教えてもらうしかないんだよ。ここが難しいって言われてる部分だね。まぁ一様精霊語の解読本なんかも出てるんだけどそれはかなり高価だし精霊語は、精霊と契約した人にしかわからないからね」
「精霊と契約？じゃあ、ヤルダバオトは精霊と契約してるのか？」
「いや、してないよ。まぁ言うなれば僕が精霊みたいなものだしね」
ヤルダバオトはそう言いながら笑った。
「うーん、難しいな。因みに精霊ってなんだ？それとあの森にいるっていう小悪魔だったかそれも何なんだよ」
「そうだね、まず精霊と小悪魔はそうだなぁ正義と悪だと思ってね。で、精霊や小悪魔は体を持たないんだよ。中には心すら持たないものもいるね。で、その精霊は空中にふわふわ浮いてるんだよ。空気みたいにね。その精霊に力を借りて僕達は【属性魔法】を使うんだよ。で、精霊の上位個体が属性持ちの精霊だね。火の精霊とか水の精霊だね。まぁ、簡単に言えば精霊も小悪魔も生き物だよ。ただ、体を持たないんだよ。因みに精霊が、何かの要因で堕ちるがことがあるんだよ。それが小悪魔だよ。小悪魔は精霊の百分の一ぐらいの確率で生まれるんだよ。と言っても精霊の数は空気みたいに常にどこかにいるからね。まぁとりあえずこれくらいかな。あとは要所要所で話すよ」
「そうか、まぁ色々いるってことだな」
「まぁ、そうだね。よし、ついたよ。ここが換金所正式名称素材鑑定所だね」
そう言い放つヤルダバオトなのであった。
ども、作成です。
お読み頂けたのですね。ありがとう御座います」
さぁ、今回は時間がないので通常版で。
コメント、ブックマーク、誤字脱字報告等なんでもいいので、して頂けると泣いて喜ぶ人間がこの世界に必ず一人いる事をお忘れなく。
ではまた
