第2話 忍耐力
「さぁ、行くよ。付いてきて」
「は、どこにだよ?」
刀袮は、少年に急に付いてこいと言われ動揺する。
すると、少年の隣に、元からいたとでも言いたげに、黒髪長髪でリクルートスーツに身を包んだめがね美人が現れた。
「うわぁ、な、なんだそいつ?」
「やぁ、ゲッケイジュ、準備は終わった?」
「はい、完璧に」
「い、いやだからそ、その人は?」
「この人は、ゲッケイジュ、僕の、、、秘書見たいな感じだよ」
刀袮の、心は驚きや恐怖、喜び等の感情が右往左往していた。
「まぁ、後で全部説明するから、取り敢えず付いてきて。あ、まだ自己紹介してなかったね。僕の名前はヤルダバオトだよ」
そう言うと、軽く頭を下げる。
「は、はぁ。つ、付いてきます」
刀袮は、取り敢えず付いていってから、考える事にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なぁ、ヤルダバオトさんよぉ、どこに行くんだ?」
刀袮は、痺れを切らし少年もとい、ヤルダバオトにそう質問する。
それもしょうがないだろう、代わり映えしない、真っ白な空間を、歩いているのか歩いていないのかも分からず、ただ足を前に動かす事を、一時間も二時間もさせられれば誰だって疲れるだろう、むしろよく持ったほうだ。
「もぉ、しょうがないなぁ。今からね、君の仲間たちに会いに行くんだよ」
「仲間たちだと、、、まさか俺以外にもいるのか」
「あれ?いってなかったけ?うん君と同じような子がきみ含めてみんなで20人いるよ」
そう言われると確かに刀袮に向かって20人目だと言われていたのを思い出す。
だが、何のために20人もこんなよくわからないところに、そう思考していると、ヤルダバオトは、話し始める。
「さぁ、着いたよ」
「なんだよ、、、これ」
刀袮は、思わず感嘆の声をあげる
そこには、見上げて見ないと上まで見えないような大きな、そして豪華に装飾された、一枚の扉が異彩を放ってち存在した。
まぁ刀祢から言はせれば、この場所自体が異常に見えるのだが。
「ようこそ僕のお家に」
と見た目小学生のショタが自慢げにその変声期前の高い声に響かせた