第6話 サンドイッチ
要するにこのエリシキル剤は、回復瓶と飲む事によって回復瓶の効果を上げるって事ね、でエリキシル剤単品で飲むとジワジワと体力を回復していく効果があるのか。下級回復瓶でも上級位にはなるってことか。こりゃぁいいな。
刀袮は、駆け出し冒険者用の本を、読んでいた。
駆け出し冒険者用の本には色々なことが書いてあった、周辺地図とそこに出る魔物、そしてその魔物から取れる素材表。他には冒険者ギルドの成り立ちや簡単な薬剤類の効果と名前、しかし刀袮が一番着目したのはやはり魔法の事だ。
魔法とは、生命維持に必要な物であり魔法を使えないもので最低量は持っているらしい。
俺はどのくらいあるのだろうか後でヤルダバオトに聞いてみよう。しかし魔力量を増やす事は出来ないらしいからな、魔法が使えなかったらやはり戦士とかになるのだろうか?だか俺は剣なんて持ったことないぞいや日本人で真剣を持ったことのある人の方が少ないか。まぁ精々武道を少しやってたくらいだからな普通の平均高校生には勝ててもここは異世界だまず勝てないと考えたほうが良いだろうな。そんな事を思考しているとノックの音と最近あったにも関わらず刀袮が一番信用できる神の声が聞こえる。
「帰ったよ。開けて」
「おう、ちょっと待ってろ今行く」ガチャァ
「ただいま、ちゃんと読んでた?」
「おかえり、ほら見ろこのエリシキル剤の事も調べたし魔法の事もわかったぞ」
そんな事を話しながら中に入る。
「なぁ、ヤルダバオト魔力量って増えないんだよな?俺はどのくらいあるんだ?」
「あー、それ聞いちゃうか。まぁ魔力量を増やすより魔力を濃くしたほうが魔力量より断然強い魔法が使えるんだけどね。因みに知られてはいないけど魔力量を増やす方法は存在するよ」
マジか。やはり神はすごいのかもしれない。
「なぁ、さっそくそのやり方を教えてくれよ」
「そのつもりだよ。明日からは本格的に戦闘訓練をしていくからね。それに刀袮の能力も調べたいし」
「能力って具体的にどんなんなんだ?」
「言ってなかったね。今回僕が用意した能力は他の世界具体的に言えば能力のある人間が一般的にいる世界の所から能力データだけ拝借してきたんだよ」
「まーた、盗んできたのか」
「人聞きの悪い、借りたんだよ。まぁそんな事よりただそこの能力データだと少なかったから色んなとこからかき集めたからねざっと君たちの世界にはない桁までいくぐらいはあったと思うよ」
「そんなのの中からどう探すんだ?」
「それが、僕の能力を使えば分かるんだけどギリギリ神様の力に入っちゃうからね今は使えないんだよ。だから手当たりしだい前と違うと思う所を探すしかないね」
「途方もないな」
「だね。まぁそんな事よりご飯を食べよう。その後魔法の訓練をしていくからね」と言いながらヤルダバオトは鞄からサンドイッチのような物をだし刀袮に差し出す。
そして刀袮は、待ってましたと言うようにそのサンドイッチに齧り付く。
「ん、これ上手いな」
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