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3話 剣と

2話も大きく修正しました。確認お願いします。

 突然だが俺が今住んでいる村について話をしよう。

 名前はギルラルテ。人族の領地と魔族の領地の領境にあり人族の王都、オキシドントとはかなり離れたところにある村で、魔族の領地から逃げ出してくる魔物の討伐拠点でもある。経済の中心の王都と離れているので栄える可能性は低かったのだがバリバリに栄えていて、旅行客なども大勢くる、そんな村だ。栄えれた理由としていくつかあげられるのだが、最大の理由は今俺ね前にいるこの村の領主、俺の父さんの存在だ。

 父さんは昔、王族の近衛騎士団団長を勤めており、王族の危機を何度も救ったと言われている英雄としてアシュガンド全体で称えられているのだ。


 (俺としては父さんの助けが必要な場面が何度もある王族の人たちを何とかする必要があると思うな。)





 (さて長い前置き終わり!)


 (俺は五歳になった。これが何を意味するかわかるか?そうだ長年(二年)問題だったすることがないと言う危機を、ついに脱することができる年齢になったんだ!)


 「よーし、じゃ、今日の授業始めるぞ。」


 「はい!宜しくお願いします!」


 父さんは近接戦闘、特に剣を使った戦いかたを得意としていて、魔法も身体強化しか使えない完全脳筋タイプだ。そのため父さんには剣の授業をしてもらうことになっている。そして今日はその初回の授業だ。


 「今日は午前は体作り、午後は武器選び&練習、て感じにするぞ。」


 「はい!」


 「よーし、いい返事だ!それじゃあアップをかねて100メートル十周いこうか。」


 「じゅッ!いやいやいや、さすがに多すぎじゃないですか!?しかもアップで!?」


 「お?なんか文句あんのか?」


 そう言いながら父さんは殺気を込めた目線を向けてきた。こわい。


 「あっ、ハイ。」




 「よーし、次は腕立て100回。」


 


 「次は腹筋100回。」




 「次でアップラストな。体幹二分。」






 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………いや、まじ、で、アップがこれとか、信じ、らんねぇ。まじ、やべ、ぇ。」


 行きも絶え絶え俺はかろうじて生きている。全ての筋トレ、間に1秒の間もなく続くもんだから着いていくのがやっとで気絶しそうなほど辛かった。


 「明日は筋肉痛だなこりゃ………」


 「おいおい、こんなんでへばってるようじゃ強くなれないぜ?アカツキ。」


 「いや、この練習も暇潰しだし、強くなる予定は………」


 「強くならないと社会で生きていけないぜ?俺も勤めていた頃は大変だった。毎日毎日出世を狙った奴等が色々してきて、もし交遊練習をしていなかったらと思うとゾクッてするぜ。」


 「まぁ、お疲れ………」


 「よし!なんかイライラしてきたし、練習量追加な。」


 「なッ!理不尽だ!」


 「うるさい!文句言ってっともっと増やすぞ!」


 「どぉぉぉぉぉしてなんだよぉぉぉぉ!!!!!!!」




 

 午後になった。


 「よし!じゃあ午後の授業始めるぞ!」


 「………はい。」


 「どうした?元気がないぞ。午前中のやる気はどうした?」


 「そりゃぁ、午前の授業があんなんでしたからね………」


 「ちなみに午後の授業はあれよりキツいぞ。」


 「ゑ?」


 「じゃ、始めるか。」


 「え、ちょっ?………はぁ………」


 「予定通りまずは武器を選ぶぞ。基本的に父さんは近接武器は全部使えるし教えられるからなんでもいいぞ。」


 「なんでも、て言われても………」


 「まぁ難しいよな。本来ならスキルに合わせて選ぶんだが、今回はしょうがない。スタンダードな片手剣を使うぞ。」


 「はい。」


 俺は片手剣を手に取った。腕にずっしりとその重さが伝わってくる。これが武器なんだ、という実感が持てる、そんな重さだ。


 「よし、次は武器に慣れるための素振りだ。実践で素振りのような綺麗な動きは絶対にできない。だが武器に慣れるっていう目的を果たすためにはこれが一番効率がいいんだ。しっかりやるんだぞ。」


 「はい!」






 授業といえるのかもわからない地獄を成し遂げた俺は妙に清々しい気分で残りの時間をすごしベットに入った。


 (う~ん、今日は滅茶苦茶動いたからスッゲー眠い………)


 『影の王との親和性が10%になりました。ステータスアップのギフトを渡します。』


 (うるさい!俺は…眠いんだから……寝かせて………くれ…………。)


 謎の声に耳を傾けないまま俺は意識を手放した。

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