17話 Sクラス担任 カマリーナ・チョマ
バラカ学園 集会場
王子の話が終わった後、なんやかんやあって入学式が終わった。途中、学園長の話があってあの国王のことだから変なことを言うんじゃないかと勘ぐっていたが、不気味なほど普通だった。これはなにか悪いことが起こる予兆なのか?………いや、ポジティブにいこう。王子がした俺への嫌がらせで満足したんだ。きっと。
「これで入学式を終わります。それでは、先生の指示にしたがいそれぞれのクラスへ移動してください。」
司会の人がそう言うと脇にいた先生たちが動き始めた。そして俺達Sクラスが固まっている座席のそばにはなんかもうキャラが濃そうな人が近づいてきた。
「ワタシがあなたたちを案内するわーん。ついてきなさーい。」
「え?あのキャラ濃い人が俺達の担任だったりする?」
「え、ええ。その可能性が高いですわ、この案内は担任の先生が担当するはずですから。」
「えーマジ?」
「ええ、マジマジですわ。」
まじかー。まぁ、いま迷っていても仕方がないか。ついていこーっと。
キャラの濃い先生についていくと一つの教室に着いた。どうやらここが俺達Sクラスがこれから一年間使う教室らしい。
「へー、結構立派な教室じゃない。」
「そうだなー。他の教室を見た訳じゃないからわからないが多分この普通より立派な学園のなかでもさらに立派なんじゃねぇか?」
「ん、普通より広い。」
「え?なんでみんなそんなに落ち着いてるの?僕なんてあまりに立派すぎてそわそわしてるんだけど………」
「ああ、ハルトはもと平民だから慣れてないのか。俺達貴族にはこの広さはちょっと広いなー程度だな。王族のハルカからしたらちょっと小さい位なんじゃないか?」
「いえ、ご主人様。さすがにそこまでではありませんわ。少し小さい程度ですわ。」
「小さいことにはかわりないんだ………」
「ほーら、貴方たちそんなとこで立ってないでなかに入って座りなさーい。席は自由で良いわーん。」
「「「「はーい。」」」」
俺達は横並びになって席に座った。
「自己紹介させてもらうわヨーン。私はカマリーナ・チョマ。貴方たちの担任と実技の先生を勤めるわーん。よろし「さっきから、なんなんだその態度は!!公爵家の息子である私を愚弄しているのか!!いい加減にしろ!!」あらー?なにかご不満なのかしら?この学園では地位の話はご法度よ?」
「そうだぞ、どこぞの坊っちゃん。むしろお前がいい加減にしろよ。生徒と先生。この場にいる俺達とカマリーナ先生の関係はそれだ。そんなこともわからないとかお前はバカなのか?」
「ちょ、アカツキ!?公爵はまずいって!喧嘩しちゃいけない相手だって!」
「な、貴様も私を愚弄するのか!そんなことを言ってお前の家族がどうなるのかわかっ「あ?」ひっ!」
「なに?お前。俺にムカついたからって俺の家族に手ぇ出すの?はぁこれだから貴族は嫌いなんだ。どいつもこいつも権力にかこつけて周囲に威張り散らすバカばっかり………嫌いすぎてつい殺したくなる。」
「あぁ、ご主人様が怒っているときのあの冷たい瞳っ………ああ、ご主人様ぁ!」
「…………………カッコいい………」
「ねぇ、ハルカは人様に見せられないような顔で体をくねくねさせないで!?サキは見とれてないで!?いや確かにカッコいいけどさ!?二人ともアカツキを止めるの手伝って!?」
「うるさいわね!せっかくご主人様のカッコいい顔が見れるのに台無しじゃない!」
「ハルト、静かに。」
「僕に味方はいないのか!?」
なんか、ハルトが面白いことになってる。俺が原因で。すまんハルト、でも滅茶苦茶面白い。てか、どうしよう。ついかっとなっちゃって言ってしまった。あのお坊ちゃんにそれだけの度胸があるとは思えないけど、もし本当に家族になにかあったらどうしよう。いや、あの二人になにかできるとは思えないから大丈夫か。
「なっ、ふん、いいだろう。喧嘩を売るなら買ってやる。俺はお前に決闘を「はーい。ちょっと待ちなサーい?」な、なんだ変態!」
「変態ちゃうわ!それより初日から決闘はやめといた方がいいわヨーン。とっても目立つから。それにアカツキ君が言ってることは正しいわ。今は黙って話を聞いていなさい。それとアカツキ訓も言い過ぎ。気持ちはわかるけど抑えなさい。」
「ふん!」「はーい。」
「いい返事よ。それじゃあ先生の自己紹介は終わったから次は貴方たちに自己紹介してもらうわヨーン。」




