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アリとの何気ない日常は壊れてゆく
ただの悪夢では無かった。
連日悪夢にうなされ
やつれ見ていられない
内容は私には言いたくないようだ
オババに相談しているようなので
きっと大丈夫だ
転機が訪れるそれはオババの死
天寿を全うし最後迄私を気にして
私や村の皆が最後の別れ惜しむ中
彼はいつも道理
いやめっさ元気だ
「元気ね」
「最近悪夢見なくてね」
「今日の夕食は快気祝いで豪勢に」
「いいね」
「きっとオババが悪い物つれていってくれたのね」
そしてアリはまた悪夢を見るようになる
「呪い」
「ええオババ様の見立てでは」
この部下はオババの命令で今まで動いていたようだ
「呪いなんておとぎ話の中だけでしょう」
「いえ実在しました」
「呪いを解く方法は」
「わかりません」
「誰が呪いをかけたの」
「神かと」
「なぜ」
「我らの調べでは使用は神のみです」
「なぜ今」
「お分かりと思いますが」
「なにを」
「お二人が離れていれば呪いは発動しません」
「なるほどね。ありがとう」
「ではこれにて」
解決法は明らか
「でもいやだなぁ~」