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吐き気を伴う浮遊感
視界は光に包まれ、、、、
「おお勇者様よくぞ」
そんな声を聞きながら吐いた、、、
「貴様!神聖な勇者召喚を邪魔するなど」
頑丈な石造りの部屋で文句言われる
「貴様はゴル村のアリだな」
男は黒鉄で出来た鎧を着威圧的だ
「そうですよ。」
何度目かの同じ質問
「調べてみたがそんな人物は居ない」
「そんな」
「神は、オノベ様だよな」
「ええ」
「所属国は」
「国?何の事です」
「今日の取調べは此処まで」
男は部屋を出俺は軽装の兵士に連れ出される。
「休憩だ」
兵士は水袋を差し出す
「飲んで良いのですか」
「ああ」
「ありがたく」
「何日も歩くからそのつもりでよろしく」
「え!無理ですよ」
山を二日間歩き続けその間睡眠も食事も無いでも辛さは無い
「質問いいですか」
歩きながら
「なんだ」
「こんなに歩き続けてよく体力持ちますね」
「う~ん。その質問は目的地に到着したら教えてやるよ」
「もう一つ。勇者とは」
「それも目的地で」
「勇者はおおまさしげたかでしたよね」
「おおまさしげたか?」
「勇者おおまさしげたか素手で簒奪王クベル軍破り善王キナの夫の」
「なるほど。知らん」
「そうですか」
「そろそろ目的地だ」
「俺どうなるのですか」
「目的地で暮らしてもらう」
「ほかには」
「ついたら聞け」
気が付くと囲まれている
「予定より早いな」
体格が大きく汚れた外套を身にまとう
「まあな」
軽装の兵士
俺に歩み寄り声を
その声はとても危険だ、、、
「ようこそクンレンえ。アリさん」