ほよほよさん ハルをさがしにいく 3
ほよほよさんは
とぼとぼと あるいていました
たくさん たくさん さがしたけれど
どうしても ハルを みつけられません
きょうは タキばーちゃんに
あいにいく日
どうしても ハルのハナを
もっていきたかったのです
ほよほよさんは
ほよほよといえにかえると
ぽてん と 毛布にころがりました
おそとで風が ぴゅう とふきました
トトン
かすかに 音がしました
ほよほよさんが かおをあげると
トトン トン
と またドアをたたく 音がします
はぁい
ほよほよさんは
ほよほよとドアをあけると
だれもいません
ただ あしもとには
かわいいピンクの
モモのえだ
ほよほよさんは わぁ! とひろって
あわてて そとにでてみますが
やっぱり だれも
いないのです
ほよほよさんは
とどけてくれた だれかにむかって
ありがとうっ と おおきなこえでいうと
いえにもどって 毛布をつかみました
ほよほよさんは
モモのハナがおちないように
きをつけながら
タキばーちゃんのもとへ
はしりだしました
????「あら〜 親切なひとがいるのね〜」
ジスウ「へぇ、そ、すねぇ」
????「て、ジスウさん、少し離れすぎじゃない?」
ジスウ「や、ジブン、このきょりでじゅうぶんなんで」
????「なんで?」
ジスウ「や、かんべんしてくださいよ、ほにほにさん」
ほにほに「あ、バレちゃった」
ジスウ「バレちゃった、じゃねぇす……バレバレす」