ほよほよさん と ほにほにさん 2
ほにほにさんといっしょに
おへやにもどると
ほにほにさんは
おみやげを出してくれました
ほにほにさんとくせい
バタークッキー
ほよほよさんはのみものをだそうと
キッチンにいこうとしたら
「今日は紅茶も用意してきたわよ」
ぱちん と ほにほにさんがゆびをならすと
ぽぽん と ポットとカップが
あらわれました
あつあつの紅茶にバタークッキー
テーブルには朝よりすこしひらいたハナ
「きれいな梅ね」なんて
ほにほにさんに ほめられて
ほよほよさんは うれしくてたまりません
おなかもほどよくいっぱいになって
ほにほにさんの
うたうようなお話をきいていると
ほよほよさんは いつのまにかうとうと
「あら〜 ほよほよさん、疲れちゃったね」
ほにほにさんは
つくえにごちんっ としそうになった
ほよほよさんのあたまをささえると
よいしょと抱き上げて
ベッドにねかせました
「今日、ぱたぱたコート着て、頑張ったんだね〜 ありがとね、ほよほよさん」
ほにほにさんは
ほよほよさんのルリ色のあたまを
やさしくなでると
「さ、お夕飯は何にしよっかな〜」
とはなうたをうたいながら
キッチンにいきました
ほよほよさんは
しあわせなねいきをたてながら
ぐっすりとねむりました
おしまい
ジスウ「へぇ? これでおわりぃ?」
フテイキ「いや、ほにほにさんのエピソードがおわりらしい」
ジスウ「えぇ! ほにほにさん、もーでてこねぇの?」
フテイキ「や、そういうわけでもないらしい」
ジスウ「なんでぇ、びっくりしたなぁ。ほにほにしてもらうユメがかなわねぇとこだったぜ」
フテイキ「…………」
ジスウ「なんだよ、おめーもほにほにしてもらいてーだろう? それともあれか? ほにほにさんよりほよほよさんにあえなくなるってのが、あれか? え?」
フテイキ「…………」
ジスウ「あ、え、おーい、どっちがジライだったんだよーい、っていっちまったよ。しゃーねーおとこだぜ」