ほよほよさん タキばーちゃんにあいにいく 4
ほよほよさんは
タキばーちゃんに たのまれて
モモのエダを カビンにいれて
ベッドのそばの窓に
ことりん と おきました
タキばーちゃん これでいい?
ときくと タキばーちゃんは
ベッドに入って
「ああ、寝ていてもみれるね。いいあんばいだよ。ありがとう、ほよほよさん」
と いいました
タキばーちゃん これで げんきになった?
ベッドによこになった
タキばーちゃんが
ちいさくなった きがして
ほよほよさんは
ちかくにいって きくと
「ああ、これでこの一年は大丈夫さ。モモさんのなんとも可愛い想いを貰ったからねぇ」
タキばーちゃんは
にんまり わらって
うなずきました
それでも しんぱいそうな
ほよほよさんをみて
タキばーちゃんは
ほよほよさんの ちいさなてを
ぽんぽん と たたいて いいました
「そんな顔しなさんな、私がウソを言ったことあるかい?」
ほよほよさんは
ふるふる と
くびをよこに ふりました
「じゃあ、余計な心配しなさんな。また時間がある時に、顔出してくれりゃそれでいいんだよ。いいね、時間があるときにだよ?」
ほよほよさんは
わかったよ タキばーちゃん
と うなずきました
「さ、もうすぐ日が暮れる。暗くならないうちにおかえり」
ほよほよさんは うなずいて
またすぐ くるからね
こんどは おどろかさないでね!
と いって こしにてを あてました
「あっはっはっ、ほよほよさんも今度は気をつけて来な」
タキばーちゃんは
おおきな声で わらって
もうやらない とは
やくそくして くれませんでした
ほよほよさんも
こんどは おどろかないよっ
と やくそくして
かえっていきました
ほよほよさんは
かえりみち
ほよほよ ほよほよ
あるきながら
タキばーちゃんが
げんきで よかった
と おもいました
ほよほよさんは
あかねいろの そらにむかって
モモさん
モモさんのエダを とどけてくれた
だれかさん
ありがとうっ
と いいました
はるのかぜが そよりと ふいて
ほよほよさんの
ルリいろのかみを
やさしく なでていきました
おしまい
ジスウ「ふぃー、おれがさすらっているうちに、なんとかなったみてぇだねぇ」
フテイキ「夢がかなって寝込んでたんだろ」
ジスウ「お、おめぇさん、どうしてそれをっ! はっ、まさかっ」
フテイキ「ほにほにさんはもう帰ったよ。夕飯のしたくだってさ」
ジスウ「よ、よかったぜぃ。あんなん、なんかいもクラったら……」
フテイキ ジトー
ジスウ「うぇい?! おれがたのんだんじゃねぇよ?」
フテイキ ジトー
ジスウ「や、おめぇさんも一回クラってみぃ、えれーことだぜぃ」
フテイキ「……いい」
ジスウ「や、じんせいけいけんとしてだねぇ」
フテイキ「いい、ジスウさんに任す」
ジスウ「まて、こんどクラったら、つぎは一回休みどころのはなぢじゃねぇって、うぇーい! まってぇ」




