ほよほよさん タキばーちゃんにあいにいく 2
タキ、ばーちゃん……
ほよほよさんは
そとからの あかりをたよりに
そっと いっぽ
ふみだしました
しん とした くうき
よんでも へんじがない おへや
タキばーちゃんっ
ほよほよさんが
タキばーちゃんのベッドに
かけよろうとした
そのとき
「ばぁ〜」
きゃーーーーーー!
ほよほよさんは
すってんころりん
おへやのなかで
しりもちを つきました
「あっはっは! せいこう、せいこう、大成功!」
ふぁん と あかりがついて
めのまえに
タキばーちゃんが
いました
タキばーちゃん、ひどいっ!
ほよほよさんが
なみだめでいうと
タキばーちゃんは
「あっはっは! うん、おもしろかったねぇ」
と いいました
そうして ゆっくりと
ベッドのほうに
むかいました
「よっこらしょっと。よくきたね、ほよほよさん」
タキばーちゃんは しわしわのかおで
うっふっふっ と わらいました
そうすると すこしだけ
かたが じょうげに うごきました
タキばーちゃん、これ、ハルのハナ
ほよほよさんは たちあがり
ぶぅ とほほをふくらましながら
タキばーちゃんに
モモのハナを わたしました
「ああ、いつもありがとうね。ちゃんとスミレは残したんだね。えらい」
タキばーちゃんは
まんぞくそうに
うなずきました
ほよほよさんは
だって タキばーちゃんが
ダメっていったから
ぶぅ としたままいうと
タキばーちゃんのとなりに
ほよんと すわりました
「ああ、スミレの気配を感じたからね。まだやめて、って言ってたよ」
ほよほよさんには まだ
スミレさんのこえは
きこえません
ほよほよさんは
むう として
あしをぶらんぶらん
しました
タキばーちゃんは
またわらって
ほよほよさんのあたまを
ぐりぐり と なでました
ほにほに「あ〜 よかった。どうなるかと思っちゃった」
ジスウ「モゴモゴモゴッ!!」
ほにほに「あ、ごめん、ジスウさん」
ジスウ「ぶふぁっ! ねぇさん、ひどいでねぇですかぁ! とつぜん口ふさいでぇ」
ほにほに「ごめんごめん、ジスウさん、いつもの調子でしゃべりそうだったから」
ジスウ「失礼なぁ、さすがにそんなネタバレ言わねぇすよぉ」
ほにほに「ごめんごめん、これでゆるして〜」
ジスウ「へ? うわっ! むぐーーーーー!!! ブブーーーーーーーーーー!!!!」
ほにほに「きゃーーー!! ジスウさん!!! ティッシュティッシュ!!!」




