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閑話 フテイキさん

 



 フテイキさんは いつも


 フテイキにいるわけでは


 ありません


 フテイキ だからです




 フテイキさんの キは じつは


 たかくなったり ひくくなったり


 します


 ないしょです




 あるとき フテイキさんは


 ほよほよさんが


 ほよほよ ほよほよ


 あるいていくのが みえました




 あっちへ ほよほよ


 こっちへ ほよほよ


 なにかをさがしているようで


 さいごはとぼとぼ かえっていきます




 フテイキさんは


 ほよほよさんが


 なにをさがしているか


 しっていました




 このジキになると


 ほよほよさんは いつも


 ほよほよ ほよほよと


 さがしはじめるからです




 フテイキさんは


 ぐんっ と キを たかくしました


 みわたして 桃色の灯りをひとつみつけると


 ひゅっ とおりて はしりだしました




 モモノキの モモさんは


 いつもみんなより はやく


 サキだします




 タイヨウさんが 大好きで


 みんなよりもたくさん


 タイヨウさんにむかって


 エダを のばしているからです




 フテイキさんは モモさんに


 ひとえだだけもらえるか と きくと


 モモさんは へぇ と かおをあからめて


 ぱさりと ひとえだ くれました




 フテイキさんは


 ありがとう と おれいをいうと


 モモのハナを ちらさぬように


 だいじに かけていきました







ほにほに「やだ、フテイキさん、すてき」

ジスウ「やだん、フテイキさん、すてきぃ」

ほにほに「やだ、ジスウさんたら」

ジスウ「や、やだん、ほにほにさんたらん……も、やめていぃスかぁ……」


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