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才色兼備の少女が隣の家に引っ越してきたんだが  作者: 江谷伊月
第二章.凡人と天才の憂鬱
35/44

31.デートの誘い。可愛い頑張りやさん姫宮涼花

 昼休みの教室にて。俺は姫宮さんに呼び出されていた。


「用ってなんだ、姫宮さん」


「そ、それはですね……」


 恥ずかしそうにもじもじする姫宮さん。うぉぉ、可愛い……!


 やがて姫宮さんはよし、と意を決したようにこちらを向いた。


「「私と、で、デートをする件についてなんですが!!」」


「いぃっ!? ちょっ、声が大きいよ!?」


 教室にいる生徒が皆一斉にこちらをむく。まずい、変な誤解をうける!


「姫宮さん、話は後だ。とりあえずここからでるぞ!!」


「え、ちょっと高崎くん、きゃっ!?」


 俺は姫宮さんの手を強引にとって教室から逃げ出したのだった。




―――――――――――――




 教室から逃げ出した俺と姫宮さんは、空き教室いた。


「はぁっ、はぁっ……! ここなら大丈夫かな……」


 人がいない空き教室なら話を聞かれることはないと思って来たものの、ダッシュできたので疲れた……。


「はぁ、はぁ……。も、もう、零人くんったら乱暴です……」


「ご、ごめん……。ちょっと焦っちゃって……」


「いえ、かまわないですけど……。私も悪いですし」


 確かにちょっと乱暴だったかもしれない。ちょっと反省。


「(あんなに強引に手を握ってくるなんて……。ちょっとドキドキしちゃいましたぁ……)」


「姫宮さん、顔赤いけど大丈夫? 疲れさせちゃったかな?」


「い、いえ! 大丈夫ですよ!」


 そう言う姫宮さんの顔はまだ赤い。本当に大丈夫なのかな? 心配だ。


「それより! 本題にもどりましょう!」


「う、うん、そうだね! デートについてだっけ?」


 そういえば、誕生日プレゼント会の時に半ば無理矢理約束させられたんだっけ。


「そ、そうです。あのときはつい勢いで言ってしまってすみません……」


「いや、全然気にしてないよ。どうする? やっぱなしにするの?」


 付き合ってもいない人と二人でデートをしたいわけがない。あの時はノリで言ってしまった部分があったから断るために呼んだ、とかだろうか。


「い、いえ! 良ければぜひ遊びに行きたいですけど……」


「え、そうなの!?」


「えっと、はい……」


 まさか、ホントに俺とデートをしたいのか?……いや、自惚れるな俺。姫宮さんは遊びに行きたいといっているんだ。男女としててはなく純粋に遊びたがっているだけだぞ。デートはデートでも友達との遊びに近いものなんだ。都合のいい方に解釈するんじゃないぞ。


 とはいえ、こんなに可愛い人が一緒に遊びたいって言ってるんだ。素直に嬉しすぎる。あぁ、俺はなんて幸せ者なんだ……!


「(だって、葵ちゃんとだけデートに行くなんて、不公平です……。妬いてしまいます……)」


「ん、どうしたの?」


「い、いえ! その、ダメ……でしょうか?」


 潤んだ瞳で上目遣いしながら、懇願するようにこちらをじっと見つめる姫宮さん。……こんな可愛い人とデートだって? そんなの、断る方がおかしいじゃないか。


「もちろん、おっけーです!!」


 即オッケーする。


「……! 本当ですか……! 嬉しいです!」


 ぱぁっと、心のそこから嬉しそうに、喜ぶ姫宮さん。俺はそんな姿を見れただけで嬉しいです!


「喜んでもらえて良かったよ。ところで、いつ遊ぶ予定とかあるかな?」


「はい! えっと、今週の日曜日空いてますか?」


「うん、空いてるよ。じゃあその日に遊ぼうか」


「はい、ありがとうございます! それでは、日曜日の13時、駅前集合でいいですか?」


「おっけー、了解!」


 こうして、姫宮さんとのデートが決まった。


閲覧ありがとうございました! よければ感想よろしくお願いします!


投稿時間に6時を追加させました。これからは6時、11時、19時、21時のどれかに1話か2話投稿されます。多分次回は明日の6時です。もしかしたらその前にあげるかもですが。

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