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才色兼備の少女が隣の家に引っ越してきたんだが  作者: 江谷伊月
第一章.二つの始まり
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16.警泥。皆で遊ぼう(後編)

文が短い…

 刻々と時間は過ぎ、残り時間は2分となった。


 武志が捕まって数分後に姫宮さんと美奈も捕まり、残りは俺一人。


 2分間なんとか逃げ切りたいところだ。


「どうなるかな……」


 といっても今は園神に見つかり、サッカーゴールを挟んで向かいあっているところである。普通にピンチだった。


「障害物を使って時間を潰そうだなんて、姑息な手ね。それでも男なのかしら?」


「悪いな。勝負となりゃ、勝ちにいくのが男ってもんなんだよ」


 下手に動かず相手がきた方向と逆方向に逃げれば、逃げ延びれる可能性もでてくる。相手が来なければ来ないほど時間も過ぎていく。


 確かにズルいかもしれないが、目的のためには勝ちにいかなければならないのだ。


「………失礼、やはりあなたはれっきとした男だわ」


「は? 急にどうした」


 突然男として認められる。心変わりが早いな。


「さすが、男だけあってあんな卑猥な本を所持していたのね」


「もう流出してたのかよおお!!!」


 一番恐れていた事が起きてしまった。駿樹の奴、やはり公開してしまったのか……! 


 あのグズ野郎め……! ウチの男どもは人の心を持っているのだろうか。


 くそ、これでは勝って回収しても意味は全くないじゃないか!


「零人……!」


「げ、しまった!」


 向こうから葵も来てしまった。これでは挟み撃ちだ。しかも何故か相当お怒りの様子……。


「なんでしょうか葵様……?」


「ふふ、あの汚らわしい本のようにバラバラに引き裂いてやるわ……!」


「oh my god!!」


 俺の宝に何てことをしたんだ!!


 くそ、お気に入りだったのに……。何も破ることないだろ……ぐすん。


「とりあえず葵さん、さっさと捕まえましょう」


「そうね……!」


「え、ちょっ!」


 結局、挟み撃ちにされ、再度捕まってしまった。


「この変態の処分はまかせるわ」


「ありかとう夏音。ほら、さっさと来て正座しなさい、グズ」


 散々ないわれようだ。涙が出そうになる。俺はこれから何をされるのだろう。


「ねえ、零人」


「………はい」


「あんた今何歳?」


「17です」


「なら、ああいう本はまだ購入してはいけないわよね?」


「はい」


「にも関わらず、自分の汚れた欲求に駆られて購入したと」


「…………はい」


(「しかも巨乳モノだなんて……。私そんなに自信ないのに……」)


「……はい?」


 よく聞き取れなかった。自分の胸辺りに手を当てながらなにかを呟いている。そして葵はわなわなと怒りを露にしたような様子になる。


「ちょっと立ちなさい」


「?」


 言われたように起立する。すると葵は、プロサッカーFW選手のように右足を後ろに上げる。そして、


「零人の……バカああああ!!!!」


 ドグシャッ!!


 俺の、息子を……。トーンキック……、した……?


「ぐおああああ!! 息子があああ! 高崎家に途絶えの兆しががあああ!!」


 そこだけ抉りとられたかのように信じられない痛みが下腹部を走る。


 このままでは機能が停止してしまう恐れが……!


 局部を押さえつけながら身悶えていると、葵がこちらに来る。


「変態! もう知らないっ! ふんっ!」


 と吐き捨てるように言って走り去っていった。


 こうして警察側の勝利となり、警泥と俺が終了した。


葵さんは胸が豊かでないようです。気にしてるのかな?


感想、アドバイス等はぜひお願いします。

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