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才色兼備の少女が隣の家に引っ越してきたんだが  作者: 江谷伊月
第一章.二つの始まり
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プロローグ

こちらはプロローグです。本編は次話からになります。字の間違いや不明な点等ございましたら、指摘お願いします。

直ちに修正します。

 人間は、誰しもうまく生きるために進路を選択する。


 突然だが、「才能」についてどう思うだろうか。


 俺は才能とは、その事に対する潜在能力的なものだと思う。


 そして「才能がある」とはその潜在能力的な何かが高い場合にそう言われる。


 人によっては、「才能なんて存在しない」と思う人もいるかもしれない。


 が、結果として才能という物は残念ながらある。努力をしなくとも学校のテストで上位をとる奴や、スポーツで好成績を修める奴を俺は見てきた。逆にすべての人間の能力が全く一緒なんてことはないのだから、能力に差が生まれるのは必然なのだ。


 また、ある物事ができない理由を「努力をしていないだけ」などと言う奴もいるが、例えば学校のテストで、勉強して学年1位をとったA君がいるとする。が、ろくに勉強もせずにA君と同点で1位になったB君と比べたとき、もしB君がA君と同じ量の勉強をしていたら、またはA君が勉強をしていなかったら、結果はどうなるだろうか。


 答えは、当然どちらもB君の成績の方が良くなる。勉強しなかったら点数は下がり、逆に勉強したら点数は上がると考えると、当然この答えに行き着く。能力が違うだけで、他の条件は同じなのにも関わらず差が出てしまう。これを才能と言わずして何と言えるか。このような場合、A君がB君より成績がよくなかった理由を「努力していないだけ」と一丸には言うことができないのだ。


 しかし俺は、努力は無駄だ、とかそんなことを言いたいのではない。


 才能があれば、その物事をうまくできるし、努力をすれば凡人の届かないような高い所にも手が届く。


 ここで、最初の進路の話に戻そう。つまり、うまく生きる為には、自分の才能をみつけ、それにあった進路を進み、そこで努力すればいい。それが進路の面においては一番成功しやすいだろう、ということを言いたいのだ。


 しかし、「才能が見つからない」といったときは、どうすればいいだろうか。


 そのときは、自分の好きなものを見つければいい。人は何か好きなことをやっているときは幸福感や充実感を感じる。夢中になって取り組むことのできる物事を見つけ、それに関する進路に向かうことができれば、充実した将来を歩むことができる可能性は十分にあるだろう。


 才能とは、将来自分がよい方向へ進める非常に強力な武器であり、自分が好きなものや夢中になれる事とは、自分が将来悔いなく幸せに生きることができる進路への手がかりとなるものである。人間は多くの場合この二つから、自分にあった進路を決めていくのだろう。


 さて、前置きがかなり長くなってしまったがそろそろ「俺」の自己紹介をしようと思う。


 俺の名前は高崎零人(たかさきれいと)。春に高校三年生になる。


 困ったことに、俺にはある悩みがあるのだ。


 偉そうなことを言っておいてなんだが、俺には才能なんてない。というよりは自分の才能をまだ見つけることができていない。勉強、スポーツはどれも平均以下で、何をやってもたいしてうまくできない。というかほとんどは続かない。……自分で言ってて悲しくなってきたな。


 そのうえ夢中になれるほど好きなものもない。つまり、俺は高校三年生という進路を決めなければいけない時期だというのに、


――― 将来の夢や進路が決まっていない。 ―――


 今まではその内やりたいことなんてみつかる、どうにでもなると思っていたが、何も見つからずに時は過ぎるだけだった。


 しかし今は時間は限られている。俺はなにをやりたいんだ?なにをやればいいんだ?なんだったらやれるんだ?


 そんな会社をリストラされたサラリーマンのようなことを考えながら、俺は願った。


 才能が欲しい、と。



次回からはしっかり物語に入ります。

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