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終わったならまた始めればいいじゃないか  作者: 朝倉新五郎
最強を目指して
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63話 騎士の屋敷

 カオスキーパーと教えられた者やダークドラゴン、モンスター等はここ数ヶ月探したがどこにも居なかった。

 そのためオサムは魔法を覚えていっていた。高度な魔法以外は大体使えるまでになった。


 普通は魔法士のレベルを上げなければ使える魔法は限られるのだが、

 オサムの場合は何故か魔法士、その上級職である魔道士になる必要は無いらしい。


 グランチューナーというのはそういうものなのだ、と”守護者”に教えられた。


 杖も要らず、剣から直接もしくは剣に魔法をまとわせることも可能だった。


 どの魔法士に聞いてもそれは不可能なことだと言葉をつまらせる。

 しかし実際に可能なのである。不思議なことにフルステータスもインペリアルセイヴァーのままだった。


 MPも剣技では消費するのだが、魔法を使っても消費されない。

 読めないステータスが追加されておりそれが無限大となっていた。



 オサムは魔法と剣技を磨くかのようにアレシャルの塔に時々通っては自分の強さを確認する。

 最初来だした時は数日掛かって最下層までたどり着いていたが、今では半日も掛からず攻略できる。


 同時にクイード達も通っていた。

 3人は既に40階層までの相手ならなんとか倒せる様になっていた。

 しかしそれは魔法士も入れてのパーティでのことだ。ルークリエは魔道士になり、マリエールも強力な魔法が扱えるようになっていた。


 

 その頃になると大陸中にエリトールの名が轟いていた。

 


 「まいった、ゆっくりできない」オサムはリムルにぼやいた。


 「でも、呼ばれることも少なくなってきたではありませんか。」

 リムルはオサムの服をクローゼットに仕舞いながら慰めた。


 「それに、各国の姫君を紹介される、皇帝や王のな。貴族どころじゃ無い。断るのに苦労する。」

 オサムはそう言うがリムルは

 「旦那様は正室が居りませんので、仕方が無いでしょう?」と言う。


 「俺はリムルだけでいいんだよ、不要な気は遣いたくない。」

 

 「まあ、私にはいつもお気遣いくださっていますのに?」

 そうリムルが言うと

 「リムルは大切だからね、特別だし、俺は正室は要らない」

 オサムは言い切った。


 「大体さ、クラッセも伯爵だったのに、王が勝手に公爵にしちゃうし」


 リムルは

 「私にはわかりませんが、クリューズ様が言うには各国に対する扱いがどうとか」


 「うん、俺知らない間に色んな国に領地を持ってるみたいなんだよね。

  形だけらしいけど、グリーシアの皇帝からはものすごい公爵領をもらってるらしいし」


 オサムはかなりの領地を大陸全体に持っていた。

 モンスターの群れを倒す度に礼として爵位と領地を与えられる。


 「クイードたちにも無理させてるよな、本人達は文句も言わないけど。」

 オサムはそう言って居間で紅茶を飲んでいた。


 「そう思われているなら直接ご本人達にお聞きになられては?すごく喜んでいましたよ?」

 リムルはオサムの知らない事も知っていた。

 「旦那様と居ると鍛えられるとか、装備もお古ですけど大事にしてますし」


 「そうなの?かなり無理させてると思ってたんだけど。」

 オサムはリムルが自分の知らない家の事をきちんと把握してくれてるので安心した。



 「ご主人様、今度はルマリア王国から援助要請が来ています」

 クイードが完全装備でオサムの部屋に来た。


 「またか、もういい加減にしてくれよ」

 と、言いながら武装を準備していった。

 「後の二人は?」と訊くと


 「既に準備が終わって待機しています」クイードは答えた


 「わかった、じゃあ行こうか。リムル待っててね」

 と言ってオサムは出ていった。


 

 「王都が襲われてるじゃねーかよ、数はそんなに多くないけど」

 オサムが言うと


 「大分頑張っているようですね、けどボスクラスは倒せてません、どうにかしないと」

 ハンビィが答えた


 「分かった、いつものようにやるか」と4人は降下していった。


 地上に降りて4人はナイトメアに騎乗した。

 周囲のボスを斬って回り1時間程度で片付けた。

 いつものように城に通され王から礼を言われた。


 『どうでもいいのになぁ、早く帰りたい』オサムはそう思いながらも仕方がない。

 「立場が人を作るってあれ嘘だな、俺は全く変わらん」


 ただしクイード達3人は違っていた、ロードナイトやドラグーンを視野に入れて戦っている。

 このまま戦っているならあと半年も掛からないだろう。

 『従者がロードナイトって、もうなんだか意味がわかんねーな』

 オサムは自分のことを棚に上げて考えていた。


 いつものように庭に寝転んでいると、ルマリア国王がやって来た。

 「これは国王様、無礼をお許し下さい」とオサムは起き上がったが

 

 「いえ、助けていただき感謝しています」と言われた

 「噂通りの方のようですな」と王が言うと


 「ええ、失礼は承知していますがどうしても直りませぬゆえ。」とオサムが答え

 「従者の方々を見る限り礼儀作法は出来ていますので、私はよく出来た方だと考えていますが」

 ルマリア王が言う。


 「そうですね、あの3人には助けられております」と答え

 「用の最中に来ましたのでこれにて失礼させていただいても?」グリフォンを呼び出した。


 「今回の件、感謝致します。いつでもお越しいただければ歓待致しますので」

 と言われて

 「有り難くいただきます。」と言い残してオサムは屋敷に帰っていった。


 

 「おかえりなさいませ、旦那様」とリムルに言われ

 「疲れた、手伝って?」と鎧を脱いだ。


 リムルは鎧を片付けようとしたが、流石に持ち上げられない。

 オサムが片付けて、ベッドに寝転んだ。

 3人はまだ返って来ない、恐らくアレシャルの塔にでも行っているのだろう。


 「頻度は減ってきてるけど規模は相変わらずだなぁ」と独り言でぼやいた。

 「根本を叩かないとなぁ、面倒が増える。今日はいいや」

 オサムはリムルと過ごすことにした。



 夜になり3人が帰ってきた。相当レベルを上げてきている。


 「そろそろ転職か?」食事中にオサムが3人に訊くと

 「あと一月で、そのつもりです」とクイードが答えた。

 「そうか、他の者達もそろそろ騎士だしな」


 「そう言えばファシリアはもう騎士だったな、何故皆99を目指すんだ?」

 オサムは不思議に思って尋ねたが

 「ご主人様がそうなさっているからです」と答えられた。


 「自分なりに考えてのことなら良いが」オサムはそう言って肉を口に放り込んだ。



 3ヶ月程経ったある日、グリーシアの皇帝に呼ばれた。

 オサムはまた何か起きたのか、と使者に訊いたがどうやらそうではないらしい。

 内容は使者にも知らされていない。


 早速グリーシア帝都に飛ぶと王位をくれるという。

 ライツェン国に一番近い場所だが広大な国だ、領土はライツェン国の半分以上ある。

 「ありがたいことですが、領地経営はできないので」と断ると

 皇帝直轄領のため城代が居るという。

 オサムは反論できるだけの材料を持っていなかった、つまりは王位を断れなかった。


 

 屋敷に戻りリムルに

 「俺、王様になるらしい、グリーシアの領土だけどね。もうずっとこんな事が続くのかなぁ」

 そう言うと

 「よろしいではありませんか、旦那様はいつもの通り変わらずに居られるのでしょう?」

 と図星を突かれ

 「それはそうだけどさ、もうなんか嫌になってきた。」

 戦うことにはほとんど抵抗はない。むしろ楽しい。


 既にクイード達はロードナイトになり、戦闘も十分に任せられる。

 自分たちでリジェネリターンのペンダントも作って装備している。

 心配はいらない、3人のパーティだがグレートドラゴンも簡単に倒している。


 「伝説級の騎士が4人もこんな屋敷に住んでるんだよ?」

 「それに、3人は色々な国から爵位を与えられて領地も持っているのに相変わらず俺の従者だし」

 「もう何がなんだか」

 オサムはこのわけの分からない状態の中で日々を過ごしている。


 クイードやタキトス、ハンビィに自分の城か屋敷を持つように言っても言うことをきかない。

 「ご主人様のように自由で居たいのです」と3人が3人共そう言う。


 ロードナイトという立場を得ても傲慢にならず相変わらず従者のままで良いと言う。


 

 自分もやったことだし、とオサムは諦めていた。

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