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終わったならまた始めればいいじゃないか  作者: 朝倉新五郎
最強を目指して
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62話 モンスター襲来

 オサムは焦っていた。侯爵が持つ城の1つ、以前グリオン王国から割譲された領土の支城が大量のモンスターに襲われたという報告が入ったのである。


 早速用意はしたが、今回はクイード達3人も連れて行くことにした。


 それぞれにペガサスの呼び笛を与え、自らはグリフォンを使った。

 「場所はわかっている、お前らも付いてこい、もう十分な力があるだろう。」


 『どの程度のモンスターが居るのかわからないけど、自分以外で使えるのは3人だな』そう考え

 「用意しろ、敵の数はわからんがここは4人で食い止める!」

 3人にそう言うとグリフォンにまたがり4騎が飛んだ。


 現在の侯爵領内でオサムを除いて最強レベルの騎士はクイード達3人である。

 装備もオサムが使っていたものばかりなので強力だ。


 「いいか、お前達は倒せる相手だけ倒せ、決して無理はするな、危険な敵は俺が斬る」

 そう言って戦術を確認した。


 3人は「はい!」と言って付いて行った。

 


 眼下に見える城は以前オサムが落とした城だった。報告の通り大量のモンスターに囲まれている。

 「まずは城壁を上る敵を、その次に地上に降りて殲滅開始!」

 オサムが命じると3人は急降下していった。


 城内からは歓声が上がったがまだ早い。


 『これだけの数4人で捌けるか?』オサムはグリフォンから地上すれすれでナイトメアに乗り換えた。

 

 グランドエッジやウイングソード等スキルを駆使して1箇所に陣取った。

 そこから反時計回りでモンスターを斬り倒してゆく。


 クイードは城壁の上を走っていた。

 ハンビィは両手に剣を持ち次々と城壁を登ろうとする敵を下から斬っていく

 タキトスはハンビィと共に周囲に死角が出来ないように巨大な両手剣で敵を薙ぎ払っていった。


 オサムはそれを横目に見ながら徐々に外へと輪を広げていく。


 「何だこいつら、いつものモンスターと違うぞ?」

 インペリアルセイヴァーとなったオサムはボスクラスの敵に一種の恐怖を与えられる。

 しかし、今回の敵にはそれがない。


 ホブゴブリンやゴブリンガード等知性を欠くモンスターはともかく、ゴブリンナイト以上の敵でさえ突進してくる。


 「クイード!タキトス!ハンビィ!こいつらは普通のモンスターじゃない、気をつけろ!」

 と言い城を取り巻く外周のモンスターを中心に狩っていった。


 『何処かに何かが居るか有るか』オサムは考えながら戦っていた。

 城の周辺はクイード達3人と城の騎士や戦士に任せ雑魚を蹴散らしていった。


 「あれは?マズい! グアンランじゃねーか」

 周囲のモンスターを構わず踏み潰しながら城に向かう巨体を見てすぐにオサムは反応した。

 ナイトメアから飛び上がり一閃、グアンランの首が落ちて倒れた。


 「何だこれは、どうなってやがる?」

 考える暇もなくナイトメアに踏み潰させ、自らはスキルで大量の敵を斬っていった。


 「ん?あれは?」グレイトジャイアントやシールドドラゴンが集まっている丘に人影のようなものが見える。


 まずはこの大量の敵を片付けてからだ。


 その頃になるとクイードやハンビィ、タキトスらは城壁の下の敵を片付けていた。

 城内の騎士や剣士は弓を手にして城壁から攻撃している。


 『半分以上片付けたか?』しかしモンスターの数は減って行ってるが新たなモンスターも居る。


 オサムはデモン、グレイトジャイアント、ナーガ、オルロヤルビィを片付け、人影に近づいて行く。


 「なんだアイツは、人間か?」と言い、周囲の敵を薙いでいった。

 オサムが近づいてくるのを見るとその人影は後ろに下がった。


 同時にシールドガーディアンとゴォスが現れた。

 「その程度の相手で!」と一撃で切り裂いた。


 「見えた!」オサムは法衣を来た何者かを視界に捉えた。

 そのまま走り真っ二つにすると、聞いたことのない叫び声を上げて空に吸い込まれていった。


 「穴だ!」オサムは以前見た闇の空間を見つけた。

 しかしそれは次第に小さくなり消えていった。


 「さっきの奴か」考えるのは後にしてボスクラスの中でも強敵に絞ってオサムは倒していく。

 雑魚やブラスドラゴン程度なら3人が片付けてくれるだろう。


 

 時間にして2時間以上、数万のモンスターを倒し切り終わったかと思った時、甲高い雄叫びを上げて黒いドラゴンが飛び去っていった。


 「あれは?ダークドラゴン?」

 見たこともないドラゴンにオサムの口が勝手に動いた。



 3人と合流し一旦城に入ることにした。

 「しかし、お前達強くなったな」とオサムが言うと「エリトール家の従者ですから」

 息を切らせてクイードが言った。


 城に入ると大歓声で迎えられたが、

 城代に「被害は?」と聞くと

 

 「ほとんどありません、怪我人が数人、治癒魔法で治療しています」


 「そうか」と答えてオサムは芝生に寝転んだ。

 

 『あの人間型がダークドラゴン?それとも召喚者か?』オサムは考えたが謎を解くつもりはない、戦うだけだ。


 クイード達3人が「ご主人様大丈夫ですか?」

 そう言ってオサムが地面に突き立てた剣を抜こうとした。

 重すぎて一人では持てないので3人で引き抜きオサムの横に置いた。


 「なんて剣だ」とハンビィが言ったので


 「あぁ、シュバルツスレイヤーだ、お前達ではまだ使えんだろう」

 オサムは空を見上げたまま言った。

 「マンガで見た、実際に作ると俺でも扱えるようになるまで時間がかかったが」

 そう言ってオサムは眠ってしまった。



 起きると、昼を過ぎた頃だろうか、太陽がほぼ真上に来ていた。

 あぁ、そうか、久しぶりに戦ったんだったな。


 自分の横には一杯の晶石の入ったグランパープルのマジックバッグが置かれていた。

 「なんだこれ?」とオサムが気付いた時、城代のトライトンが近くのベンチから立ち上がりやって来た。


 「今回は急ぎ駆けつけていただきありがとうございます、どうにか城を守れました。」

 そう言って膝をついた。


 「ん?あぁ、トライトンか、俺はいいよ。今回頑張ったのはあの3人だからね、えーと・・・」

 オサムがキョロキョロと探すと


 「御三方には城の部屋にて休んで頂いております。閣下も城の方へ」

 と言われたが

 「俺はここでいいよ、それより何か飲むものあるかな?水で良いんだけど。」

 芝生に寝転んだまま言った。


 「外で寝てる方が多いからね、俺」

 と言うと、急いで水が運ばれてきた。

 「ありがと。で、今回の心当たりは?」トライトンに尋ねると


 「それが全くありません、近くに大きなダンジョンもありませんし」

 そう返事された。


 「そうか」とオサムは水を飲んだ。


 「では」と起き上がり、地面に置かれた剣を背中に戻した。

 グランパープルのマジックバッグも腰に装着しグリフォンを呼び出した。

 「3人には動けるようになったら戻るように伝えてくれ」と言い残し屋敷に戻った。


 馬房の前で鎧を脱ぎ、ケンテルに「洗っておいてくれ」と言って屋敷の3階へ上がった。

 リムルがやって来たが「少し考えたいから一人にしてくれないか」と書斎にこもった。


 1時間程してオサムは鎧を着てグランパープルに飛んでいった。

 

 そして今日あったことを詳細に”守護者”に話した。

 「それはカオスキーパーと呼ばれる者でしょう、ドラゴンはダークドラゴン」


 「カオスキーパーとは?」とオサムが訊くと


 「わかりません、以前のグランチューナーが言っていました。貴方も知ることになるでしょう」

 「ダークドラゴンとカオスキーパーは同時に現れ、前後してモンスターの群れが発生する。そう言っていました。」

 

 それだけ聞くとオサムは帰っていった。

 「カオスキーパーか、手応えがまったくなかった。幻影かもなぁ」侯爵の城が見えた時

 「そうか、ここは俺の家か。守らないとな。」と屋敷の前に降り立った。

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