5話 剣と魔法の世界
「具体的には何だ?」と訊かれた
「そうですね、例えば甲冑はもう使われていません。槍や剣も使わず銃などを使います。」
「ほう、その銃という武器は剣より強いのか?」と訊かれた。
オサムは「はい、敵が100人居ても一人で倒せます。たしか」
『誇張しすぎたが、機関銃と銃の違いがわからねーしいいや』
「作れるか?その銃とやらを」おっさんが体を乗り出してきて机の上に乗っていた。
「あの、僕は技術者では無いので作るのは無理です、大体の構造はわかりますが」
『火縄銃くらいならわかるんだけどな』と考えたが
「では魔法に頼るしか無いわけだ、威力を比べたいな」と言われ
「魔法!?この世界には魔法が有るのですか?」
『剣と魔法の世界でダンジョンアリ?マジRPGじゃんかよ!』
おっさんはきょとんとして
「世界は魔法で成り立っておるぞ?剣士や戦士など使えない者も居るがな」
『やっべぇこれマジもんだ、バカンスどころじゃねぇし、こっちのがおもしれーし!』
「み、見れますか?魔法を?」興奮してしまった。
「構わんが?よし、外に行こうか。誰かヨーン魔法団から適当に何人か連れて来い」
『このおっさん話通じるぜー♪』胸を踊らせながら外に連れだされた。
「今から見せるのが魔法だが?とりあえず火と氷を見せてやる。」
「おい、マーブ魔法士ファイアボール、その後レバーグ魔法士アイスコフィン」
「あの木を狙ってな」
おっさんはどうやらかなり適当のようだった
オサムはじーっと二人の魔法士とやらを見ていた。
「ファイアボール!」と言うと木に向かって巨大な炎の玉が向かっていき燃え上がらせた
「アイスコフィン!」と言うと燃え上がっていた木が氷に包まれた
「スッゲ!スッゲー!ホンモノの魔法じゃんかよ、ホンモノじゃんか!」
気が付くとオサムは変な踊りを踊っていた。
「おい、オサムとやら、それは何かの儀式か?」とおっさんに言われ
「いえ、違います、初めて魔法を見て興奮しただけです。」
キリっと顔を作ったが、数秒も持たずに崩れた。