36話 戦いの日々へ
オサムは昼過ぎに起きると、まだ眠っているリムルを起こして
「少し買い物に行ってくる。リムルはまだ寝てていいからね?俺が戻るまで待ってて」
そう言い
「はい・・・」と眠そうに答えるリムルを寝かしつけ、着替えて外に出た。
腰には”夜叉の刀”を佩いていた。
まず、換金所に行き、今回の晶石の換金を行った。銀貨864枚だった。
持ってきた銀貨と合わせると3000枚に近くなる。
オサムは鍛冶屋に顔を出し
「ビーツは居るか?」と言うと
「はい、お待ちを!」としばらくして出てきた
「これはエリトール様、何か御用でしょうか?」
ビーツは言い
「今のところで出来ているものはあるか?」
オサムが尋ねると
「発注頂いたのは剣7本と短剣3本、それに甲冑を2つ、楯2つそれと特殊装備でしたね。
軽装甲冑は出来ています。カイトシールドとソードストッパー?でしたか?
他には、短剣1本、剣が4本出来ております。」
オサムは「ちょっと見せてくれるか?」と全てに目を通した
「軽装鎧は良く出来ている、これならフルプレートと同様の防御力があるだろう
カイトシールドも黒染めが素晴らしい。
ファレルシャドウ Lv55 アタック 185剣士 騎士
付加スキル シャドウグローブ、鬼神乱舞
レイブン Lv60 アタック 200剣士 騎士
付加スキル レイブンアクス、鬼神乱舞、
グランドソード Lv70 アタック 230剣士 Lv40騎士
付加スキル レンジクラッシュ、ガードショック
黒竜の刀 Lv80 アタック 250剣士 Lv45騎士
付加スキル 黒竜炎舞、黒竜乱撃
スタンナイフ Lv40 アタック 60剣士
付加スキル グランドスタン
流石だな、ビーツ。全て一級品ばかりだ、付加スキルもついている。」
ビーツは照れながら
「エリトール様の指示通りに作ると全て魔剣になってしまいます。
正直言ってエリトール様の才能が恐ろしいです・・・」
オサムは
「この程度しか能が無いのでな。すまぬが仕上がった物全て城へ届けてくれぬか?
あと、用を済ませたらまた来る」
と言うと
ビーツは
「もちろんです、今日手が空いた者に届けさせます。」
オサムはそのまま武器屋に行き
「剣士用のレベル50の武器が欲しい、あるか?」
と訊くと
武器屋の店主は
「エリトール様、普通のものですか?それとも魔剣の類で?」
と返されたので
「後者だ、出来れは付加スキルの付いたものを」
店主は
「それでしたら、少々お待ち下さい・・・これなどはいかがですか?
両手用なのでかなり強力です。」
と言って一振りをカウンターに置いた。
『ホーリーブレイドLv50アタック150剣士付加スキル、エリアヒール』
オサムはそれを見て
「ほう、ヒールが付加されているのか、アタックもそこそこ高い。貰おう」
店主は
「銀貨350枚になりますがよろしいですか?」と言ったが
オサムは
「構わん、数えてくれ。」とじゃらりと銀貨をカウンターに広げた
「では350枚頂きます。装備しておきますか?背中に下げてないと荷物になりますし」
オサムは
「そうだな、装備しておこう」オサムは店を出た。
次に向かおうと考えていたのは防具屋であったが、ビーツの軽装鎧があるためやめた。
再びビーツの鍛冶屋に戻り。
「ビーツ、戻ってきた。居るか?」と聞こえるように言うと
「エリトール様、御用でしょうか?」とビーツが現れた
「用と言うほどのことではないが」とリュックから革袋を出しどしゃんとビーツの目の前に置いた。
「銀貨2500枚程度はあるだろう。受け取れ」
と、言われビーツは
「そ、そんな大金受け取れません。一体何があったのですか?」と訊いてきた。
オサムは
「あれだけの装備を作って貰えばこの程度は当たり前だ。契約料も含めてこれで。」
と言い切った。
ビーツは
「で、では、頂きますが・・・もうこれ以上は頂けませんので、ご勘弁を」
と金をもらいながら謝りだした。
「うむ、では残りの装備もよろしく頼む」とオサムは城へ帰っていった。
城の自室に戻ると、リムルが待っていた。
「すみません、寝てしまっていました。どちらに行って・・・」
と言おうとした時にオサムの背中に見慣れない剣があるのを知った。
「武器屋に行ってらしたのですか?今夜も戦いに?」
心配そうにリムルが尋ねると
「うん、そのつもりだよ、屋敷が出来るまではずっとね」
と返した。
リュックと背中の剣、腰の剣を外しながら
「今夜は起きて待たずに寝るんだよ?リムル」
オサムには珍しく有無を言わせない言い方だった。
しかし
「リムルちゃんが倒れると俺、心配するからね?わかった?」
とすぐに元のオサムに戻った。
「わかりました、でもご無理だけはなさらないで下さい」
リムルは懇願した。
「わかってるよ、リムルちゃんが悲しむようなことはしないから。
朝になれば絶対に俺は戻ってくるから安心してね?」
とオサムは言った。
そしてオサムの安らかな日々が終わり、修羅への道が始まった




