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終わったならまた始めればいいじゃないか  作者: 朝倉新五郎
最強を目指して
34/105

34話 エリトールの屋敷

 二人が城に帰ったのは4時前だった。


 オサムは

 「今日のリムルちゃん、ちょっとおかしかったね、何かあったの?」

 と言葉で遊んだ


 「エリトール様は意地悪です」リムルはぷいっと横を向いた

 しかし、すぐにはっとなって

 「申し訳ありません、エリトール様はいつもお優しいのに・・・」

 オサムはそれがとても愛おしく思えた。


 そして

 「あ、忘れてた!マンセル子爵様のところに行かないと。」

 「従者や執事、召使いを選んでくれたらしいんだ、会ってくるよ」


 オサムがそう言うと

 「わかりました、荷物が届けば私が受け取っておきます。」

 とリムルが返事したので任せることにした。



 「っと、初めて入るなぁ、緊張する・・・」

 そう言いながらマンセル子爵の屋敷のドアをノックした。


 『しかし、この屋敷もでかいなぁ、エリトール家の3倍はあるぞ』と考えていると


 「はい」と執事らしき男が出てきた。

 「これは、エリトール様、どうぞお入り下さい。」

 オサムは

 「うむ」と一言言い「マンセル子爵様にご挨拶したいのだが?」と訊くと


 「子爵様は執務室にいらっしゃいます。ご案内しますのでこちらへ」と促された


 『かなり凝った作りの屋敷だな、それにしても何部屋あるんだ?』と考えてるうちに


 執事が部屋をノックし

 「マンセル子爵様、エリトール様がお越しです。」そう言うとすぐに

 「エリトールか、入ってもらえ」と返って来た


 執事がドアを開けて

 「どうぞ」というので「失礼いたします」と入った。


 「従者や召使の件であろう?」と子爵はいきなり訊いてきた


 オサムは

 「左様です。ロレーヌ様から子爵様のお屋敷で預かって頂いているとお聞きしました」

 マンセル子爵と話すのは初めてだ。

 「ん?Lv85剣士?HP2320?」この人完スト系の人かも?と考えた。


 「そうだな、今は我が家で働いてもらっておる。執事は良いが、召使いは教えることが多いのでな、ちょうど今何もしておらぬ時間だろう、呼び集めるので顔と名を覚えておけば良い。」

 そして、執事に

 「10人をこの部屋に連れてまいれ」と指示した。



 子爵は

 「知る者も居るとは思うが、こちらがエリトール卿だ、我が本家フルグリフ家に連なる名門騎士の家柄ゆえ我が家で教えたことを忘れず十分に仕えよ。


エリトール家の屋敷が出来上がればそちらに移ってもらう。今のうちに仕事を覚えよ。」

 と言い

 「まずは紹介しよう。

 右より

 従者のクイード・ローレンダーク、タキトス・シュルツ、ハンビィ・ストワード。

 これらは下級騎士家の次男や三男で剣士である

 侍女のエリス・トムルスは12名の中から選んだ優秀な者だ

 そして召使いだが

 執事のトーマス・ハロルドは伯爵家遠縁の男爵家の執事補佐をしていた

 カッシュ・デルムアは腕の良い料理人だ。

 他にユゼム・ロウルツ、ケンテル・フィルダール、アリエル・ポワン、ミランダ・フォール

 教えるべきことは全て教えてある、好きに使うが良いぞ。」


 オサムが

 「私は、アキバ・オサム・エリトールだ。屋敷が出来れば移って仕えてもらうことになる、よろしく頼むぞ。

クイード・ローレンダーク、タキトス・シュルツ、ハンビィ・ストワード一歩前へ出よ」と言うと


 3名が前へ出た

 クイード・ローレンダーク、Lv25剣士

 タキトス・シュルツ、Lv27剣士

 ハンビィ・ストワード、Lv23剣士

 クイードはかなりの巨体だ、タキトスは威圧感があるが温和そうに見える。

 ハンビィも体は大きいが内向的なのか繊細なのか、そういう印象だった。


 オサムは

 「皆鍛えているようだな、このまま鍛錬を怠るな。私はもっと強くなるのでな」

 皆自分よりレベルが上だが、問題はない、すぐ追い抜ける。


 「他の者も今教わるべきことに集中しておけ。以上だ」


 そして、

 「マンセル子爵様、あと暫くの間よろしくお願いします。」と一礼した


 マンセル子爵は

 「うむ、屋敷が建つ前までには鍛えておこう、エリトール卿」

 

 「では、城にて要件がありますので一旦失礼いたします。」

 とオサムは言い、子爵の屋敷から出た。


 そして隣の自分の屋敷の出来具合を確認するため

 「棟梁は居るか?」と呼んだ。

 「へい、エリトール様何用でございやしょう」と棟梁が屋敷から出てきた。


 「中を見てもよいか?だいぶ出来上がっているな?」

 オサムの言葉に

 「どうぞどうぞ、内装はあと1週間程度かかりますがね、外装はほぼ終わりですわ。

そうだ、例のフロバとか言うのもほぼ出来上がってますが見てもらえますかぃ?」


 「もう出来たのか?見たいな、案内してもらおうか」

 オサムはワクワクしながら屋敷に入った。

 「図面どおり作りましたが、あとスイセントイレとか言うものですか?あれには苦労しました。しかしエリトール様は色んなことを知ってらっしゃいますなぁ。」


 オサムは風呂場を見た

 「うん、十分な広さだ、湯船も5人はゆったり入れるな?それで、湯を沸かす装置だが、何処にある?」とオサムが訊くと


 棟梁は

 「こっちでさぁ、風呂場を出て脱衣場から回り込んで、これです。普通の樽いっぱいの水を10分とかからず沸かせるだけの代物です。不思議な造りで一度試しましたがね、あのフロオケ?ですかい?それに一杯に水を入れて良い温度になるまでに30分ってところですな。」


 オサムは

 「ほほぅ、頑張ってくれたな棟梁。伯爵閣下から賃金は出ていると思うが、私からも褒美を出そう。皆でわけてくれ。」

 そう言って胸元から革袋を取り出し、121枚の銀貨を渡した。


 棟梁は目を白黒させて

 「こんなにですか?全員の一月の賃金を超えますぜ?良いんですかぃ?」と言ったが


 「かまわぬよ、仕上げに一層力を入れてくれ、頼んだぞ?棟梁」とオサムは頼んだ


 「へ、へい!励みになりますんで、ちょっと外までいいですかい?」

 棟梁はオサムを屋敷の外に連れ出した。


 「おい、集まってこい!」と棟梁が言うとぞろぞろと職人達が集まってきた。

 「エリトール様から銀貨をたっぷり頂いた。褒美だそうだ。てめぇら気合い入れて仕事に掛かりやがれよ!」と号令すると、全員が

 「はい!」と答えて喜んでいるようだった。


 「では、これで失礼する。完成は1週間後だな?頼むぞ」

 オサムはそう言い、城に帰っていった。

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