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終わったならまた始めればいいじゃないか  作者: 朝倉新五郎
最強を目指して
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31話 ゲームとアニメとマンガとモンスターの価値

 オサムは食事も済ませ街へ行くことにした

 換金所に寄ってから武器屋へ行って、その後に家具店等に行くことにした。


 とりあえず平服を着て、レイピアを腰に下げ、グランパープルの革袋をベルトに通し、向こうの世界から持って来た防刃素材のリュックに1000枚の銀貨の入った革袋を入れ背中に背負った。


 『だいぶストレングスが上がってるな、この程度じゃ全然重く感じない、5000枚の銀貨も重くなかったし』とオサムは考えながら


 「リムルちゃん、行くよ~?用意できた?」とリムルの部屋を開けた。

 リムルはさっと体を隠し

 「すみません、まだ服が選べないんです。エリトール様に買っていただいたのがどれも素敵で」

 オサムは

 「あ、ごめん!着替え中だったんだ、ほんとごめんね?」と謝った

 リムルは

 「エリトール様は私には謝らないで下さい、もうお部屋も一緒ですし・・・」

 と体を隠していた服をベッドにすっと置いた。


 「エリトール様には私は何も隠しません。謝られるのは嫌です、見られても平気です」

 毅然とした表情でそう言われた。


 『可愛すぎる!どうしよう俺ベタ惚れになってんじゃんかよ、しかし超スタイルいいなぁ』

 などと不埒な事を考えたが。


 「やっぱりごめん。」と反対を向き見ないようにして「黄色い服が有ったでしょ?俺はあれがいいと思う」

 それはオサムが気に入って買った服の一つであった。

 扉を静かに閉めて



 「ゲームとアニメとマンガの神様、ありがとうございます!秋葉オサムは幸せ者です!」



 もう混乱しているのかどういう状態なのかオサム自身にもわからなかった。


 「何をおっしゃってたのですか?」とリムルが部屋から出てきた


 オサムは少し狼狽して

 「いや、ちょっと神様に感謝してただけ。色々有ったけどこんなに幸せだからね?その服やっぱり似合うなぁ、リムルが可愛いからだね、きっと」

 とごまかした


 リムルはニコリと笑い

 「エリトール様が幸せなら、私も幸せです。お仕え出来て。こんな素敵な服もいただきましたし」



 『もうダメだ・・・俺は・・・ダメだ・・・萌え死にしそうだ・・・』



 しかし、最後の理性を発揮しキリッと立ち直り

 「まずは、屋敷の様子を見て、それから街に行くよ」と部屋から出た


  

 屋敷はほぼ出来上がって居るようだ。あくまでも外装だけだが。

 「棟梁は居るか?」とオサムが言うと「へい、すぐ参ります」と声がして棟梁がやって来た

 「こうやって見ると随分と大きな屋敷だな、例の風呂の件だが、図面を書いてみた、これでわかるかな?」と棟梁に見せた。

 オサムは簡単な文字程度ならかけるようになっていたので渡せばわかるだろう。


 「石造りでこれを作るというわけですな?もう材料は揃えて運び込んでますんで、あとは石工が加工するだけになっとります。水も城の方から分けてもらえるように頼んでます。」


 オサムはそれに気付いて

 「水は閣下の許可をもらっているので大丈夫なはずだ。あと、雨水を溜める大樽はどうなった?」

 と訊くと

 「それでしたら、ちょっとこちらに・・・あの樽を5つ用意してますんで問題ありやせん」

 棟梁が指差したのは巨大な樽だった。


 オサムが思っていたよりかなり大きいので満足した。

 「無茶な注文ばかりしてすまぬな」オサムは棟梁に感謝した


 棟梁は

 「やめてくだせぇ、これも仕事なんで。エリトール様の要件は不思議なものが多いですが、そのおかげか若い衆も技術が上がっとります、他にも何かあればなんでも言ってくださいや」

 照れたようにそう言った。

 オサムは

 「恐らく出来上がった後も改築することになると思う、そのときはまず棟梁を指名するので頼んだぞ」 と言ってその場は切り上げた



 「さて、街に出るか」とリムルに言った



 「ここが換金所?えらく立派な建物だと思ってたらそういうことだったのか。」

 そして入っていった。

 「えっと、受け付けはどこだ?」と言うとリムルが

 「あちらの方にあります、こちらですエリトール様」と案内してくれた


 受け付けの前に来ると

 「いらっしゃいませ、どういった御用でしょうか?」

 と受付の娘が訊いてきた

 「これの換金に来たのだが」とグランパープルの革袋から光る石をジャラジャラと出した。

 

 「モンスター晶石の換金ですね、えーと・・・レベル21剣士様、登録がお済みではないようですが、登録を先にさせていただいてよろしいですか?」と訊かれたので


 「ああ、必要なら早く済ませてくれ。」とオサムは答えた


 「では額を出していただいて、魔法印を刻みますね。」とオサムの髪をかきあげ、何かを唱えた。

 「終わりました、えーとアキバ・オサム・エリトール・・・エリトール様でしたか!これは申し訳ありません!」と受け付けの娘が慌てたのを見て


 「知らぬのは仕方がなかろう?かまわぬ、早く換金せよ」

 オサムは人前なので、苦手な口調だが街ではこれで通すつもりだった。


 「全て合わせて銀貨121枚になりますが、全額引き出されますか?」と訊かれ


 『銀貨121枚?レベル1からの冒険者だぞ?内容を訊かないと』と考え


 「何故そんなに高額になる?冒険は初めてなので詳細を聞きたい」と言った


 「このゴブリンなどがドロップする薄緑の小石はほとんど価値がありません、150個程ありますが銀貨15枚です。次にこの薄赤はホブゴブリンがドロップするもので13個ありますので銀貨6枚となります。最後にこの大きな赤い結晶はフィールドボスがドロップするもので、この色と大きさはゴブリンナイトのものなので銀貨100枚の合わせて121枚です。ご理解いただけましたでしょうか?エリトール様」


 『そういうことか、やっぱボスドロップは高価なんだな、レアアイテムじゃなくても』


 「分かった、では全額を換金してくれ。」オサムは言った。

 

 『これって、冒険者やってる方が余程稼げるんじゃね?つか、街の連中は冒険をしないみたいだし、冒険者って一体どういう位置づけなんだ?』オサムは思ったが、それはおいおい分かることだろうと考えないことにした


 「では銀貨121枚です、お受け取り下さい」と目の前に銀貨が差し出された。

 オサムはそれを受け取り、胸元から首にさげた小物入れ用の革袋を引っ張り出し全額をその中に入れた。

 その時、最初に見た見慣れないペンダントが一緒に出てきたが、気にせずに一緒に胸元に入れた。


 『そう言えばこのペンダントずっと付けてるけど、最初からそれが当たり前のように思えてたよな?今気がついても全く違和感は感じないし、なんだろう?』と考えたが、その考えはすぐに消えた。


 リムルはオサムの隣で

 「冒険者ってすごいんですね、私の10年分の給金を1日で稼いじゃうなんて」

 と言ったが、別段羨ましそうには見えなかった。これはなにか謎があるな、とオサムはゲーム脳で考えていた。


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