26話 リムル・シャッセ
その夜、オサムはロレーヌに言われた言葉をずっと考えていた
「夜伽かぁ、リムルちゃん可愛いよなぁ、けど命令ってダメダメだよね、男として。」
しかし、どういうものかは確認してみたくなった。
オサムは早速部屋を出て侍女達の部屋へと向かった。
『確か5番って言ってたな、5番5番・・・と』オサムは探し当て
ドアをノックした。
「はい」と声がして、ドアが開いた。
「あら、エリトール様ですね?リムルに御用でしょうか、呼んでまいります」
と言われ、しばらくして
「申し訳ございません、寝間着に着替えてしまっていたのでお待たせしてしまいました。」
リムルが侍女服に着替えて出てきた。
「少し聞きたいことが有ってね、俺の部屋まで来てくれる?」
「聞きたいことですか?わかりました、お伺いします」リムルが答えた
『こんな純粋そうな子に聞いて良いもんかな?』オサムは少し罪悪感を感じていた。
オサムの部屋へ戻り、時計を見ると夜の10時になっていた。
「えっとね、リムルちゃんは何歳だっけ?」
「今年で18になりました。」
「好きな人は居るの?」オサムにはもうこの程度の会話は簡単だった。
以前の世界の秋葉オサムには不可能だったに違いない。
「えと・・・えーっと・・・」リムルが言葉を詰まらせた
「居ないのかな?」とオサムが言うと
「お屋敷務めですので、その・・・出会える方が少なくて・・・」
「つまり、まだ居ないってことだね?」リムルの顔が赤く染まるのが見えた。
「います・・・エリトール様です。」小声だったがオサムには聞き取れた。
『え!?え!?ええええええ??なんですと!』まさかの言葉にオサムは驚いた
『いっつも俺から離れて居たのに?なんでなんでなんでなんで??ツンデレ?いや、ツンは無かった!』
言葉に困ったオサムは
「俺!?」と自分を指差した。
「申し訳ありません!身分違いは承知しております、ずっと胸に収めておくつもりでした、お許し下さい」
リムルは半ば混乱していた。
「ちょ、えっと、落ち着いてね、リムルちゃん?」
オサムは自分にも言い聞かせた。
「あのね、今日ロレーヌ様が来たでしょ?その時に言われた言葉が気になって、確かめたくて」
リムルは
「はい」と答えた
「えっと、単刀直入に言うと、夜伽って知ってる?」
オサムが言うとリムルは真っ赤になり
「はい、存じ上げております。」と答え
「例えば、リムルちゃんにそれをお願いすると、その・・・どうなるのかな?と、確認だけしたかったんだ・・・けど」
「殿方付きの侍女はそのご要望にお応えすべきと言い聞かされております。
ですのでエリトール様がお望みであれば、私はお応えします。」
リムルはうつむきながら顔を見せないまま言った。
「いや、違うんだ。ごめんね、そういう事があるのか確認したかっただけで」と言いかけた時に
「私は、嬉しいです・・・」とリムルに言われた
「そ、そうなの?今晩でも?」とオサムが訊くと
こくりと一つ頷いた。
『さっき俺のこと好きだっていったよなぁ、こんな可愛い子が?あ、止まれるのか俺』
オサムは必死に堪えていた。
『ダメだダメダメ、こんな形で・・・けど嬉しいって言ったよなぁ・・・どうする?俺』
「じゃあさ、あの、今晩一緒に寝ようか?」
どうやらオサムは堪えきれなかったようだ。
「はい」と小さく返事をしてオサムの手を握った。
「お連れ下さいエリトール様」
『近くで見るとものすげぇ可愛いし、良い香りがする』オサムは自分の心臓の音が聞こえてきた。
二人でベッドに入ると、リムルはゴソゴソと何かをしだした。
服を脱いでいるようだった。
そしてオサムのシャツのボタンを外していき、最終的に二人は裸になっていた。
「初めてなので、粗相をしましたらお許し下さい」とリムルが言い、オサムの肩に自分の頭を置いた。
「ごめんね?」とオサムが言うと
「何故ですか?私は今、幸せです。エリトール様の傍で・・・」
とリムルはオサムの手を取り、自分の背中に回した。
『すべすべしてる、柔らかい。女の子の体ってこうなんだなぁ』とオサムはリムルを抱きしめた。
「今日はこの部屋で寝ていいからね、朝まで」と放心状態のオサムが言うと
オサムの左肩に頭を載せてこっちを向いているリムルが
「はい、ありがとうございます」と答え
二人は眠りに落ちていった。




