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終わったならまた始めればいいじゃないか  作者: 朝倉新五郎
最強を目指して
25/105

25話 デザインそれと恋心の始まり

 ヒマを見つけてはオサムは考えてデザインを行っていた。

 元々がアマチュアのイラストレーターであり、プログラマーであり、ゲーマーだ。


 「アイテムデザインなんか簡単だっつーの、俺専用の武器や防具を作る!」

 気合を入れてオサムは書き続けた。

 会食をせずに済む日は部屋に食事を運んできてもらっていた。

 

 「エリトール様、よろしいでしょうか?」

 リムルが来た

 

 「いいよーん、入って~リムルちゃん」

 一心にデザインをしている中、リムルが夕食を運んできた。

 

 「冷めないうちに召し上がってくださいね。」

 そう言っていつものように扉近くに立って待っていた。


 それについてはもはやオサムも諦めていた。

 何度言っても「そのようなこと、させて頂くわけには参りません。」と言うのだ。


 「うん、美味いな、うんうん、もう少しなんだ」

 と言いながらも書き続けた。



 「出来たー!」


 

 オサムの考えたデザインの刀剣類や防具、他の武器や装備全てを書き終えた。


 「っと、メシメシ・・」

 オサムが食事を終わらせる前にドアがノックされた。


 「クリューズか?入っていいぞー」

 しかし入ってきたのはロレーヌだった。


 入ってくるなり

 「このところ会食の時にしか会ってなかったな、話もできず我が家にも来ない。

聞けば絵を描いてばかりいるらしいではないか。」


 オサムは

 「あれ?怒ってますか?」とロレーヌに尋ねた


 「怒ってはおらん、用事のついでにその絵を見に来た」

 ロレーヌは答え、オサムのノートを取り上げた。


 「見るのは構いませんが、ロレーヌ様には似合わないものばかりですよ?」 

 と食事をしながら話を続けた。


 「話しながらものを口に入れるのをやめろ」

 そう言われたが、オサムは聞かなかったことにした。


 

 「はぁ~今日も旨かった。ごちそうさま。リムルちゃん、後片付けよろしくね」

 とオサムが言うと


 「オサムは侍女に対してそのように話しているのか?身分をわきまえろ」

 また叱られた。


 「俺の侍女だから良いじゃないですか?元々俺も名門の出じゃないですし」



 オサムは話を平行線に持っていくのが得意だった。



 「まぁ良い。用というのはな、従者3名を手配した。召使い6名と侍女1名もだ。

屋敷が出来次第我が家から移すので会っておけ。」


 「そうでしたか、ありがとうございます。」

 オサムが言うと


 「と、ところでな」ロレーヌがうつむいて話しだした

 「あの侍女、リムルとか言ったか、夜伽の相手はさせて居るのか?オサムは独り身だしな」


 「へ?」とオサムが答えた


 「夜伽ってつまり、夜の相手ですか?そんなことしても良いものなんですか?」

 『多分俺の初恋はあの子だけど・・・』とは考えたが

 全く意味がわからずオサムが答えた。


 ロレーヌは

 「殿方付きの侍女の場合は望めば奉仕するのも務めの内だぞ?知らなかったのか?」

 と訊いてきた


 『そ、そうなの?・・・そんなことしちゃっていいの?と言うか合意は?』と考えながら

 「い、いやぁ、忙しかったし、やることがありすぎて、夜は疲れていたので寝てました」

 冷や汗を流しながら答えた


 そして

 「あ、忘れてた。風呂のことを大工の人に言わなきゃ」と話をそらした。

 実際水浴びしか出来ない状況で、日本人であるオサムは困っていた。

 屋敷にはきちんとした風呂がほしい。出来れば大浴場が良い。

 あと、水洗トイレも必要だ。古代ローマに有ったのに何故この時代に無いんだと不満だった。


 ロレーヌが

 「フロ?それは何だ?」ときいてくるので


 「屋敷が出来たらお見せします、それまでのお楽しみということで」

 オサムが言うと


 「そうか、では楽しみに待つとしよう。」


 「あと、姉上が今度閣下の遠縁の子爵との婚姻が決まった。宴を催すので誘いに来た。」


 「宴ですか・・・・」

 オサムの脳裏にダンジョンから戻ってきたときの様子が蘇った。


 「ちょっと苦手と言うかですね、その・・・」と言おうとしたとき


 「まだ先の話だ。考えておいてくれ」ロレーヌが話を終わらせた。

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