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終わったならまた始めればいいじゃないか  作者: 朝倉新五郎
最強を目指して
17/105

17話 突然の終わりと始まり

 帰りは早かった。伯爵の弟を見つけた階層の真上が気になるが、やはり人数で押し通せるだろう。



 「すみません、クリューズ様。これで今回の任務は完了ということでしょうか?」

 オサムが尋ねると

 「クリューズ様はよして下さい、クリューズ家よりエリトール家の方が家格は上ですよ。伯爵様に連なる家柄です。それはともかく、今回は目的が達成されましたので一旦城に帰ります。」


 『え!?え!?なんですとぉ!?伯爵家の分家?もうわけわかんねぇし・・・』

 オサムに与えられた物の大きさを知ったような気がした。

 「そんな大事な家を俺が継ぐんですか・・・」申し訳なさそうにオサムが言うと

 クリューズが

 「閣下が決められたことです、我々はそれを受け入れるのみです」と答えた。


 『やれやれ、もしかして舞踏会とかに出ないとイケナイとかか?やだなぁ』オサムは急に緊張した。

 『元の世界じゃ考えられないじゃんかよ』



 順調に登っていくと、激闘があった広間は静まり返っていた。


 その次の層もまたその次の層も、順調に何事もなく通り過ぎることが出来た。

 ガースのマッピングのお陰でスムーズに登り階段が見つかるので非常に楽だ。


 そろそろ残り5層というところになってスケルトンが現れたらしい。

 徘徊かリジェネレートだな、どうということはないだろう。オサムは考えて居ると

 あっさりと前衛が片付けてくれた。


 あの広間の戦闘を見れば安心出来て当たり前である。


 前衛が階段を登りきり、伯爵の護衛団が階段を登ったときにそれは起きた。



 オサムの斜め前、伯爵の真正面の空間が揺れてスケルトンが現れた。

 クリューズとロレーヌが同時に「リジェネレートか!」と叫んで動いたときには遅かった。


 そのスケルトンは伯爵目掛けて弓を引き、矢を放った。


 オサムの反射神経が勝手に動き、矢と伯爵の間に入り込んだ瞬間

 その矢がオサムの左胸を貫いた。



 『あれ?』とオサムは思った『これって死ぬパターン?だよね?』


 オサムはその場に倒れ込んだ。


 薄れてゆく意識の中でクリューズとロレーヌがそのスケルトンを叩き切っていた。


 『伯爵は?』と後ろを見ると無事だった『良かった・・・』と考えつつ意識を失った。




 しばらくしてオサムは起きた。柔らかいベッドの上で周りを見渡すと見覚えのある部屋だった。



 『ここって・・・えーと・・・』ガバッと起きて「俺の部屋じゃん!」と驚いた。

 「何なんだ?何が起こった?」まず矢が刺さったはずの胸を確認したが、傷はない。


 「服は、これ、あれ?」と時計を見ると、あの事故の1ヶ月前だった。



 「異世界に行った上にタイムスリップかよ~勘弁してくれ・・・俺こんな世界に用はないんだよなぁ、あっちのほうが性に合ってる。

 戻る方法って有るのかなぁ?またあの飛行機に乗るか。」


 秋葉オサムは軽い男だった。



 『しかし、考えてみればあと1ヶ月有るんだったな、賭けになるけど向こうの世界で使える道具を買い集めるか。』


 オサムは早速貯金を全部下ろし、いろんな道具を買い集めることにした。


 まずは防刃グッズだな、着たまま飛行機に乗れる。武器はダメだ、コンパスと双眼鏡も買っておこう。

 他には?着火装置か、ライターやマッチはダメだな。マグネシウムのファイアスターターが良い、いくつか買っておこう。

 筆記用具も必要だな、ノートを少しと鉛筆、ボールペンそれに万年筆にしよう。


 サバイバル?だよな、えーと・・・ソーラーパネルと充電池を多め、フラッシュライトくらいしか無理か?

 そうだ!本を買おう、出来るだけ実用的な、サバイバルの本と医学書だな。料理の本も必要か。


 オサムはたっぷりとある準備期間を買い物に費やした。

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