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終わったならまた始めればいいじゃないか  作者: 朝倉新五郎
最強を目指して
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13話 魔法少女

 水浴びから帰ってきた。結局剣なんて要らなかった。荷物がなければ5分の距離だ。



 帰ってくると食事の用意が出来ていた。質素ではあったが味はなかなかいい、豆のスープは絶品だった。それにパンもスープとよく合う。

 食事の用意はヨーン魔法団が行っていた。被っていたフードは全員降ろし、顔がよく見える。老若男女が揃っているが、15~6歳程度の少女達が給仕を行い、他の者が調理をしていた。


 

 「魔法も使いようだな」と目の前の机のものを平らげた。

 「おかわりは要りますか?」と魔法団の少女に訊かれたので「えっと、半分くらいで」とオサムは答えた。


 「分かりました」とててててっと走って行ったが、ローブを踏んでその子がコケた。

 『ドジっ子ですか、萌系かよ!』とツッコミたかったが、オサムは走り寄り「大丈夫か?」と引き起こした。

 「あ、ありがとうございます。」と言われまたその子は走っていった。


 オサムは自分のテーブルに戻り、待って居ると

 「お待たせしました」と先ほどの子が走ってきた。


 『両手塞がってまたコケるんじゃねーか?』と考えていると、やっぱりコケた。

 しかもオサムにスープがドバっとかかった。


 「あっちぃ!あっち、あっつい!」と服を脱ぐと

 「す、すみません!」とその子は謝ったが、伯爵のテーブルの一人が立ち上がりフードを掴んで持ち上げた。


 「オサムはもう騎士だ。粗相は許されん、来い!」と連れて行こうとした。


 オサムは

 「ちょ、ちょっと待って下さい、その子をどうするのですか?」嫌な気がして訊くと

  

 「身分の違いを教えるために鞭打ちだ。」と言われた。



 『スープぶっかけただけで鞭打ちって、しかも女の子じゃん』

 「俺は良いですよ、服にかかっただけですし、鞭打ちなんてやめて下さい!」と言うと

 オサムの周りや、その子、フードを掴んで居る男が一斉に「ん?」と言う顔をした。


 「罰を与えずとも良いのか?」とその男が尋ねてきたので

 「じゃあ、この服を洗ってもらうということで、それで良いです」

 『身分の違いとか、ちょっとしたヘマだけでいちいち鞭打ちなんてひどい仕組みだなぁ』と考えつつ

 

 「じゃ、このシャツね、洗って来て?」とオサムが言うと

  

 「ありがとうございます!申し訳ありませんでした!すぐに洗って来ます」と走っていった。



 そして、それを見ているとまた転んだ。



 『あの子、天然だな、多分』と考えつつ裸の上にとりあえず革鎧を着て待っていた。


 しばらくして「洗ってきました!」とまた走ってきた。

 オサムは思わず

 「そこで止まって!」と叫び「ゆっくり歩いて来て?」と言うと


 周囲の人が一斉に笑った。



 焚き火で乾かして、革鎧を脱いで着替えた。


 

 さて、腹もいっぱいだし寝るか。と思っていたときに

 「あの、これ・・・」と先程の子が青く揺らめく光を出す石を渡してきた。


 「ん?これはなに?」と訊くと「魔法石です。私が魔力を込めました、効果は弱いですがお守りになります」

 そう言われ

 「いいの?大事なものなんじゃ?」オサムは石を受け取り目の前で色んな角度から眺めてみた。

 「きれいだね、これ」というと

 「私用のはありますので持ってて下さい」と言われた


 「そうなの?んじゃあ遠慮なくいただくよ、ありがとう」オサムは腰の革ポーチに入れた。

 「あと、君は走らないほうがいいよ?ドジっ子属性有るみたいだからね?」と笑った。


 その子は

 「わかりました、なんだかわかりませんが慌てないようにします」といって笑った。

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