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問題児グループ

最近放課後だけではなく、とうとう小鳥遊はお昼でも教室に来て、お昼を一緒に食べようと誘って来るようになってしまった。そして今日も机を並べて、オレと恵と小鳥遊は分かるが…何故か葉芝まで居た。チラッと恵を見ると、恵は頭を抱え


「目立ってる…ボク達凄く目立ってる。」


と恨めしそうに小鳥遊を見


「あれ、私だけのせいじゃ無いと思うよ?ねぇ、葉芝君?」


「オレは違いますよ?まだ転校して来て日も浅いんだし、そんな影響力無いぞ」


葉芝がオレの方を見て来た。小鳥遊がポンと手を叩き


「ああ、椿君もそう言えば有名だったよね?」


恵が無表情でボソリと


「素行でね…」


「オレのせいかよ!オレだけじゃない!…はず」


恵の視線が痛い…助けろと小鳥遊を見ると、ニッコリと笑顔で


「まぁ、椿君だけじゃ無いと思うけどね?そう言えば聞いたよ葉芝君?聞いた話じゃファンクラブがあるって」


何だそれと恵と二人、葉芝を見ると、葉芝は呆れたように


「そんなの噂ですよ、会長」


本人は否定してるが、無い話じゃ無いと思って葉芝を見ると、恵も同じ事を思ったのか


「ファンクラブか、凄いな…そうだよねー、葉芝無駄に顔は格好いいもんな」


マジマジと葉芝を見ると確かに格好いい。転校して来た当初はクラスの男子生徒から嫌われていたのに今じゃそんな気配微塵も無い、普通にクラスに溶け込んで転校生と言うのがはばかれるぐらいだ。


「…無駄って、何だよ田中、酷いなオレは顔だけかよ?性格もいいぞ?」


「そう言うところが嘘臭いんだよ、そうかファンクラブか、なぁ、葉芝こんな所に居るんじゃ無くて、もっと皆と交遊した方がいいよ!ホラ!椿もそう思うよね?」


こっちに話をふられ、慌てて頷くと葉芝が


「オレを追い出そうとかしてないか?ファンクラブどうこう言うのであれば、オレじゃ無くて会長だろ?会長なんてファンクラブじゃ無くて、後援会があるって話だ、それもうちの学校にとどまらず、他校にも支部があるって噂だぞ」


えっと小鳥遊を見ると苦笑し


「それこそ、噂だよ?聞いた事がないよ」


「でも、在りそうですよ。」


恵が感心したように言った。オレも頷いてしまった。小鳥遊が無い無いと手振り


「んー、結局ここに居るのは、同類って事でいいんじゃないかな」


は?と恵が小鳥遊に詰めより


「ちょっと、何でボクまでそれに入ってるんですか!ボクは違いますよ。……そうだよボクが、いちいち椿の側に寄っていかなかればいい話か」


訳がわからない事をブツブツ言ってる、言い返そうと口を開きかけると、遮るように葉芝が恵に


「何言ってるんだ田中?知らないのか、お前猛獣使いって言われてるぞ?それに、お前何かしてるだろ?」


恵がギクリと肩ふ震わせ、葉芝がニヤリと笑い。思わず聞いてしまった。


「何で、恵が何かやってるって分かったんだよ?それらしい事してないのに?」


「田中は、やたら姿勢が良いんだよ。普通の人間はそこまで姿勢は良くない」


ニヤリと葉芝が笑った。本当に良く見ているなこいつ。確かに恵は小さいころから、体を鍛える為に武道を習ってる。オレも一緒に習っていたがオレは飽きて辞めたが恵は今もやってる。恵自体この事を隠していたのに、最近ではオレの方が強いみたいな事言うが実際は恵の方が強い、なんせ恵は今じゃ黒帯までになっている。葉芝の観察眼にビックリしてしまった。恵を見ると、余程ショックなのか呆然としている、これをどうしようかと悩んでいると、いきなり目の前に小鳥遊が覗きこんで


「どうしたんだい?」


「きゃー」と言う悲鳴にビックリして、回りを見渡すと、どうやら教室を覗きこんでいた女子生徒達の声だ、窓越しには1年だけじゃなく、2年3年も居るようで、もう大騒ぎだ。恵が嫌そうに


「最近、ギャラリー増えたよね」


ため息をつき、そうだなと頷くと小鳥遊がポソリと「ヤバイかな?」と言った。その言葉の通りになってしまった。日に日に人が増え、段々収集が付かなくなり先生達からも苦情が来てしまい、小鳥遊がお昼の時間だけ、生徒会室を使って良いとなった。これ以上の騒ぎを避けるための苦肉の策だったようだ先生達も小鳥遊に1年の教室に行くなとは言えず、まぁ言ったとしても、元々おれの監視役として小鳥遊をすえた身だ無理な事も言えまい、それを小鳥遊は逆手に取ったんだろう、怖い事だと恵と葉芝はこそっともらした。オレと恵と葉芝で生徒会室に居た、葉芝は初めてと回りを見渡していた、オレ達は前に1度入ってるから、ソファに座り


「ここなら、ゆっくり出来るよ、本当動物園の動物の気持ちが良く分かったよボク。」


「そうだな、こいつらのせいで」


言うと小鳥遊が苦笑し、黙っていた葉芝が


「いいだろ、今じゃこんな厚待遇だ」


絶対に面白がってるなこいつ、現に生徒会室を見て満足したのか向かいのソファに座り、くつろいでいる。恵が小鳥遊に


「そもそも、小鳥遊さんがボク達の所になんか来なければ、こんなことになんなかったのに!家で会えるだし、わざわざ来なくても」


恨めしそうに小鳥遊を睨み言うと、葉芝が訝しげな顔をして


「今、何て言った?家だって?田中は会長と同じ所に住んでるのか?あれ、でも会長ちゃんと家…在りますよね、確か凄い立派な家が」


しまった!そこには葉芝が居たんだと恵が焦った様子で小鳥遊を見ると、小鳥遊はジット葉芝を見詰め


「葉芝君、良く知ってるね私の事を?まぁそうか」


小鳥遊は一人頷き


「最近一人暮らしを始めたんだよ」


ヘェと葉芝が含んだ言い方をし、小鳥遊がニッコリと返してる、何かが引っ掛かったが他人の家の事情を詮索する趣味は自分には無い。小鳥遊はウンウンとオレを見て


「椿君達が、いい物件を紹介してくれてね?二人に相談して本当に良かったよ」


「そんな事までしてるのか?結構顔広いんだな甘利」


感心したように言われ、何だか腑に落ちないが言い返せない。葉芝は勝手に納得し


「ああ、それで一緒に帰ってるのか?」


そんな事まで知ってるいるにはビックリした。恵と小鳥遊を見ると、二人もビックリしてる。どうやらどっちかが言った訳じゃ無いらしい…目でどうする?聞いて見るか?と、すると恵は首を振ってダメと小鳥遊はいきなり話をかえ


「噂で思い出したよ、最近学校内で恐喝まがいが起きているって」


がっと恵がオレを見て


「そうなの!椿」


「やってないわ!つか最近はずっと恵も一緒にいんだろうが!」


あっと気まずげに、顔を反らして「そうだった」と絶対疑った!ムッと恵を見ると、小鳥遊が苦笑しながら


「まぁ噂なんだけどね、実際の被害者は出て無いらしいけど」


「でも、なんでそんな噂が?それにもし恐喝が本当なら、直ぐに捕まるしな、顔モロバレだし、そんな馬鹿居ないか?」


ああ、そうかと噂何てそんなものかと思っていると小鳥遊が


「まぁ、でもくれぐれも気を付けて」


と話が一段落つくと小鳥遊が


「さて、時間だ、そろそろ教室に戻ろうか、」


小鳥遊に挨拶して出ると、葉芝が近付いて来て


「なぁ?会長の弱味とか握ってるのか?」


思わず恵と二人見合ってしまった。実際は逆なんだけどと思ったが首を振り


「何も無いが?」


即座に答えたのが良くなかった。葉芝は一言「そうか、へー」と言い先に行ってしまった。その後ろ姿をみながら恵が


「あれ、怪しんでるね?」


「……どうしょうも、出来ないだろ?」


「そうだけど…」


答えが出ないまま、教室に戻ると葉芝の姿は無く、恵と二人ほっとした。その夜オレと恵そして小鳥遊の3人で集まり話そうと、丹下の部屋にいた。丹下はソワソワとして、構って欲しそうだ。それをチラッと見ると、恵が


「……椿見てはダメ。相手をしては…」


面倒なんだからと恵言うのは分かる、だが凄く気になる…チラチラと見てるしと思った直後目が合ってしまった。しまったと思ったが遅く


「どうしたの?今日は、あ!何か食べる?それとも」


「ハイハイ、丹下さんストップ!ボク達ちょっと込み入った話をすから、あそこで静かにしてて下さい?」


恵が台所のカウンターを指差して言うと、「えー」と丹下がいじけたようにカウンターに座り、あった酒を寂しく飲みだし、あからさまに聞こえるように


「ふぅん?別にいいよー。私一人寂しく飲むから?ええ良いですよ、ここ私の部屋だけど?密談してくれても」


もの凄く愚痴っている…恵に


「良いのか、あれ?」


「良いんだよ無視して、それより昼間のあれヤバかったよね…」


どうやら本当にこのまま丹下を相手をしない方でいくのかと思ったが…気を取り直し、


「ヤバかったか?」


「そうだよ、あれじゃ何かあるって、言ってるようなものだよ!それに、小鳥遊さんもあんまり葉芝を煽るような事をしないで下さい、あいつカンが良いんですから」


「済まない、ついね…今度から気を付けるよ」


「本当にお願いしますよ、椿も分かってる?くれぐれも葉芝の挑発に乗らないように」


ムッとして


「オレ何も言ってないだろ?」


疑わしそうな顔で見られ、ムッとして言い返すと、恵が真剣な顔で


「そう?なら良いけど…次の満月まで、後もう少し…」


小鳥遊とオレが頷いて


「分かってる、気を付けるよ」


言うと、今まで静かに酒を飲んでいた丹下が、いつの間にか横に居た、カウンターを見ると大分飲んだのか空の缶が転がってる、


「ねぇ?お話おわったのかな~」


顔が真っ赤で出来上がった丹下がそこに居た。どうする?と2人を見ると、黙って立って目線も合わせず


「さてと、ボク達これで帰りますね?」


とたん丹下がグズるように


「えーもう帰るの!もう少し居ようよ!ね?」


恵が丹下にニッコリと笑い


「いぇいぇ、ここは丹下さんのお部屋!これ以上はご迷惑でしょう?ボク達はこれで失礼しますね?さ行くよ?」


恵の後ろに慌てて付いて行くと、小鳥遊も丹下に挨拶して、オレ達同様に部屋から出て来た。丹下が

少し気の毒な気がし後ろを振り返ると、恵がため息を付いて


「ちゃんと、相手出来るならいいよ?中途半端な考えなら、ボクは知らないからね椿」


ギクリと恵を見て、確かに恵の言う通りだ丹下の相手をするとなると、酒も入ってて面倒臭い。丹下は酒癖が悪い…そしてしつこい!構ったら最後だ。小鳥遊はまだ丹下の恐ろしさに気付いて居ないせいか


「でも罪悪感が…あると言うか…丹下さん…うちひしがれていたけど大丈夫かな?」


「ん?良いですよ?別に丹下さんの相手してくれても?ボク達は後の事はしりません」


恵のそっけなさに、小鳥遊は焦った様に首を振り


「いや!大丈夫です」


何故敬語?と思ったが、丹下の先ほどの酒癖に思い止まったようだ。それにと恵が


「もうじき、久米田さんと里見さん来る頃じゃないかな?さっきメール来たし」


いつメールしたのか全然気が付かなかった!小鳥遊もそう思ったのか感心した様に


「流石だね。あの二人だったら平気そうだ」


ウンウンと頷き、オレ達は階段を下っていると、下から誰かが上がって来た。里見だった、里見はオレ達を見て、ニッコリと手を挙げ


「やあ、今帰り?」


「ええ、ボク達これで帰ります。そう言えば、丹下さんが里見さんの事待ってましたよ?!ね二人共?」


恵がオレ達に同意を求めて来た。小鳥遊を見ると肩が震えてる、こいつら…悪魔だなと、だけど…生け贄は必要だなっと


「ああ、言ってたな、早く行ってやれよ?」


里見はビックリした顔で


「え?そうなの、それじゃお休み」


と階段を走って行った。オレ達はしばらく様子を伺っていると、上から里見の悲鳴が聞こえ、オレ達は頷いて


「さ!帰ろう?」


「里見さん一人で大丈夫かな?丹下さん相手にキツくないか?」


小鳥遊が心配そうに言うと恵が


「あれ、そう言えば久米田さん遅いな…いつもだったらこの時間いるのに」


恵が唸ってスマホを取り出して連絡しようとした時


「オレが何だよ?」


と表れた。ビックリして「うわ!」と叫ぶと、ムッとしたのか


「失礼な奴等だな!」


「ビックリした…いつから居たんですか?」


「ん?部屋の片付けしてたら、里見からメールが来たもんだから、オレも片付け止めて出て来たらお前らが居たんだよ」


「……そうだったんですか…スイマセン」


動揺した恵に気付いた様子もなく久米田が


「何だよ、もう帰んのかよ?」


里見と同じ事言われ、


「オレ達はもう帰る。久米田は丹下の所に行くんだろ?里見はとっくに部屋に行ったぞ」


「あれ、里見もう来てんのかよ?」


驚いた久米田に、恵がニッコリ


「もう、二人共飲み始めてましたよ?久米田さんも行かれては?」


そうかと久米田も「じゃあな」と早足で行ってしまった。オレ達3人は


「これで、ましになったかな?」


「そうだと、良いけどね?」


ゴホンと恵が咳をして


「それでは、小鳥遊さんボク達はこれで、また明日お休みなさい」


3階で小鳥遊と別れて、オレ達は帰った。翌日スマホに久米田から、凄い量のメールが来ていた。内容は言わずもがな丹下の事だった。渋い顔で


「何で、オレだけに送ってくるんだ…」


腑に落ちないと言うと恵が「人徳だよ」…納得出来ない!

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