老人ホームの悪夢
ホラー要素が入っています。
あまり怖くないかもだけど・・・・・
私の家の近くに老人ホームができた。
ある日その近くを歩いていると、
「お姉ちゃんはこの近所の子だね?よっていかないかい?」
介護士の人に声をかけられた。
「あの・・・・・でも・・・・・」
「大丈夫。人攫いとかじゃないから安心しな!おばあちゃんたちは子供が好きだからねぇ~~~~」
「あの・・・・行ってもいいですか?」
「おいで。お菓子くらいは出せるよ。」
「あの・・・・・・この写真は・・・・・」
「あぁ。それは昔来た子だよ。何人もここの遊びに来てくれてねぇ。やさしい子たちだったねぇ・・・・」
「もうこないんですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
なぜか介護士の人は何もしゃべらなかった。
「おや。かわいい子だねぇ・・・・・・どこに住んでるんだい?」
「えっと・・・・・ここの近所です。」
「そうかいそうかい。まあ、ゆっくりして行っておくれ。」
「はい。」
このときまでは良かった。この老人ホームの正体を知らなかったから・・・・・・・
「じゃあ、写真撮らせてね~」
「ハイ♪」
せっかくおばあちゃんたちと仲良くなれたのに・・・・・・どうして・・・・・・
パシャ
「んん・・・・・・」
「あ。おきたかい?」
それは介護士のおばさんだった。
「あ・・・・えっと、もう帰らないと・・・・・・・」
「何言ってるんだい。もうぼけちゃって。」
え・・・・?何を言ってるの?私はふっと鏡を見た
そこに移ってるのはしわしわの知らないおばあちゃんだった。
あのカメラは、人を老けさせる能力があるらしい。あの写真の子たちは今まで、老人にされた子だったのだ。
そしておばあさんにされたのは不幸の始まりだった。
「あの・・・・・・ごはんは・・・・・・・」
「あぁん!?ごはん?そんなおいぼれでもごはんはまともに食べるのかい!ったくめんどくさいねぇ・・・」
出されたのは牛乳いっぱい。
「えっと……ほかには・・・・」
「あんたらなんかそれで十分だよ!もしもここから逃げ出そうとしたら、死があるだけだからね。」
「っ・・・・・・」
この介護士たちは国の援助金目当てに老人ホームと偽って老人をいたぶって遊んでいるだけだった。
「もしも友達が増えたら、ちょっとずつごはんを増やしていこうねぇ。お祝いとしてさ。だから、子供が来たら、ちゃんと逃がさないようにするんだよ?もし逃がしたら、わかってるね?」
私はうなずいた。
そして私たちは今日も仲間を待っている。
あまり怖くないです。