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colorful 〜2nd memory〜  作者: 宮来 らいと
第1章 初杉ジロウ編

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3/3

第1章 イエローなCD(初杉ジロウ編)前編

 大学の講義が終わり、1通のメールを確認する。以前、楽曲を提供した声優さんからのメールだった。

 

 声優さんからのメールの内容は()()()()()()()だった。

 

 あれから半年ほど経った。六郭星(ろくかくせい)学園と言う高校に()()だけ通っており、なんとか卒業が認められ、この大学にも通うことができた。その卒業が認められた学園で私は楽曲の制作依頼を受け、楽曲の制作を卒業課題にしてパートナーと一緒に楽曲を作った。今回も楽曲はパートナーと作って欲しいという内容だった。その作曲した楽曲は今度の声優の合同コンサートで歌われる。そしてそのパートナーはさっき言った恋人でもある。そのパートナーは…………。


 ??

「志奈さん。お疲れ様!」


 真瀬志奈

「お疲れ様。…………ジロウ。」


 彼の名前は初杉(はつすぎ)ジロウ。同じ教育学部の同期でかつての学園のパートナー。今も恋人として一緒にいる機会が多い。


 初杉ジロウ

「メールが届いたって言っていたけど…………声優さんからかな?」


 真瀬志奈

「ええ。あの声優さんからの楽曲依頼。ジロウの腕の見せ所よ。」


 初杉ジロウ

「うん! 久しぶりに腕の見せ所ができたよ。志奈さんとは結構な量の楽曲を作成したけど、この声優さんに提供するのは久しぶりだ! 今以上に気合を入れないと。」


 真瀬志奈

「そうね。頑張りましょう。」


 ジロウは納得したのか頷いた。


 初杉ジロウ

「じゃあ…………みんなのところに行こうか。マサキとアイクが待っているはずだよ。」


 真瀬志奈

「ええ。この時間だと食堂ね。行きましょう。」


 

 ――――虹夢大学 食堂――――



 浦川アイク

「そうか。声優さんにまた楽曲を作成するのか…………。」


 薮本マサキ

「また2人の楽曲を聞けるのが楽しみだよ。」


 彼らは浦川(うらかわ)アイクと薮本(やぶもと)マサキ。かつて私とジロウのクラスメイト。そして同じ学部の同期でもある。


 真瀬志奈

「楽しみにしていてね。私たちの曲。きっと良い曲になるから。」


 初杉ジロウ

「よし。ご飯も済んだことだし…………行こうか。アパートに帰って案を出さないと。」


 真瀬志奈

「それもそうね。でも…………まさか学園の卒業生のほとんどがあのアパートに決めたなんて思わなかったわ。」


 私の住む、()()()()()と言うアパートにはジロウももちろん。アイクやマサキも住んでいる。ちなみに莉緒も莉緒の友達もほぼ全員といっても過言ではない。

 

 初杉ジロウ

「やっぱりあそこが大学のアクセスが近いからね。みんな考えることが同じだ。」


 ジロウはみんなが同じアパートに住むことを知ったときはとてもワクワクしていた。その楽しい気持ちはわからなくないが。


 真瀬志奈

「ええ。…………行きましょう。」


 私たちはみやくる荘へ帰ることにした。


 

 ――――みやくる荘 玄関――――


 

 みやくる荘は私たちの学園の近くにあり、駅や大学からもアクセスが近くとても便利なアパートになっている。そうそう…………このアパートの管理人は2人いる。その2人とは…………。


 虹谷サイ

「ああ。おかえり。今日もお疲れ様。」


 虹谷アヤ

「なんかウキウキしているけど、楽しいことでもあった?」


 この人は虹谷(にじや)サイと虹谷(にじや)アヤ。双子の兄妹(きょうだい)で私と莉緒の()婚約者。色々とあり…………婚約破棄をしたけど今でも友好な関係ではある。


 真瀬志奈

「ええ。またあの声優さんに楽曲を提供することになってね。それでジロウとどんな曲にしようか考えていたわけ。」


 虹谷アヤ

「そうなのね。またあなたたちの曲が聞けるのを楽しみにしているわ。」


 虹谷サイ

「頑張ってね。こっちも応援しているから。」


 真瀬志奈

「ふふふ…………楽しみにしていてね。」


 虹谷サイ

「ああ。そうだそうだ。こんな日が来るだろうかと思って…………アパートの部屋に防音の音楽部屋を作ったんだ。共用のスペースだけど何かに使えればと思うんだ。」


 真瀬志奈

「本当に? ありがとう! 早速使わせていただくわ。」


 虹谷アヤ

「じゃあ案内するわ。少し広いけど使ってみてね。何かあれば教えてね。」


 私は音楽部屋に案内される。



 ――――みやくる荘 音楽部屋――――



 真瀬志奈

「おお…………これは…………!」


 音楽部屋には様々な楽器があり、音楽の作曲や編曲に必要な機材も揃っている。これなら文句のない音楽が作れる。2人には感謝しないと。


 虹谷アヤ

「それじゃあ、私は管理室に戻っているから。ここにカギを置いておくから。あとで返してね。」


 真瀬志奈

「うん。ありがとう。」


 アヤは音楽部屋をあとにした。


 真瀬志奈

「さてと…………。」


 私は機材に手をつけて、リズム調整をする。



 …………調整は完璧だった。これであとはジロウと曲の案を出し合わないと。


 そう思っていると音楽部屋のドアが開く。

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