Web小説コミュニティの腐敗
前回、私はWeb小説そのものに潜む「暗い真実」を語った。
今日は、**コミュニティそのもの**に潜む暗い真実を語る。話すべきことは山ほどある。さっさと本題に入ろう。
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## 第1部:AI
この時代、AI作品は常に炎上と議論の中心だ。
「ランキングに載る」「賞を取る」「一日に何話も更新する」――文句は尽きない。
だが、問題はそこじゃない。
問題は**読者**だ。
低品質で、どう見てもAIっぽい文章でも、読者は平気で読む。
カジュアル読者のハードルは、そこまで低いのか? テンプレじゃない作品よりAIの量産品を選ぶのか?
### なぜ読者はそうするのか?
理由は二つ。
一つ目。Web小説界隈は**炎上で回っている**。これは自然現象だ。人間はドラマが好きだからな。
私の前回のWeb小説投稿だけでも、ホラー作品より遥かに見られた。
読者は、AIが大量の駄文を吐き出しているのを見ると「気になる」からクリックする。
惹かれているのは内容じゃない。**論争そのもの**だ。
鉄則がある。「人は問題に参加したがる」。
二つ目。AIが比較的マシに書けるものがある。
それが**テンプレ**だ。
### なぜテンプレはAIに向いているのか?
テンプレとは、要するに**使い古された要素の組み合わせ**だからだ。
試してみればいい。AIは「オリジナリティと品質で勝負する作品」より、「テンプレ作品」のほうがずっとそれっぽく書ける。
そして読者の基準は低い。
読者はWeb小説サイトに品質を求めて来ていない。求めているのは**安心感**だ。
低品質のAI作品でも、読者が欲しがる現実逃避を与えられれば、平気で支持される。
だからAI作品は賞を取れる。ランキングにも載れる。人を苛立たせられる。
理由は単純。**基準が低い**からだ。かなり低い。
AIは漫画やアニメでは同じように通用しないことが多い(例外は見たことがあるが)。
だがWeb小説は参入ハードルが低すぎる。だからAIは“作家のフリ”が成立する。
ただし、品質と独自性を前提にした長編では誤魔化せない。
AIは長い物語の文脈維持が苦手で、伏線やプロットの糸を長期間きれいに繋ぎ続けられないからだ。
結局、テンプレがAI作品の居場所を作った。
自業自得だよ、君たち。
では次へ。
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## 第2部:アドバイス
アドバイス文化はどの業界にもある。一般職でも、脚本でも、漫画でも、文化の一部だ。
だが、**Web小説界のアドバイスには聞く価値がないものが多い。**
君たちも、こういうのを聞いたことがあるだろう。
自称プロが、君を「出版」という名の私が呼ぶところの**業界奴隷**へ導くためにな。
* 読者が入りやすいように、馴染みの要素を使え
* 主人公は共感できるようにしろ
* 読者を難しくしすぎるな
くだらない。
大量の戯言だ。
Web小説はスナックじゃない。スナック扱いされるべきでもない。
良い作品を書いても、結局「大多数が求めているのは小さな願望充足だから」という理由で埋もれる。
もちろん、願望充足は上手くやれば強い。『俺だけレベルアップな件』のようにな。
だが大抵は、同じ薄味主人公、同じ薄味の目標――最強になる、ハーレムを作る、その他諸々――で終わる。
「プロ」の言うことを鵜呑みにするな。
あいつらだって最初からプロだったわけじゃない。君の道は、あいつらの道じゃない。
あいつらは妥協した。君は妥協するな。
しかも、あいつらのアドバイスを信じてテンプレを書いて、それでもコンテストで落ちたらどうなる?
**ただの馬鹿**だ。
逆に、アドバイスを無視して落ちたなら、少なくとも自分の意志で負けたと言える。
アドバイス屋の大きな問題は、頭が硬いことだ。テンプレを守ろうとする。
私のように頑固なくせに、私と違って中身がただの凡庸要素まみれだ。
読者は馬鹿じゃない。深い作品だって理解できる。
ただ、テンプレの泥沼があまりに多すぎて、誰も「深い作品を読む理由」を読者に与えてこなかっただけだ。
要するに、次からはその手の助言は無視しろ。
あとで私に感謝するかもしれない。
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## 第3部:偽りの愛の文化
最近Xで目につくのは、書き手たちの**偽りの愛**だ。君も見たことがあるはずだ。
* 「いいね&RTしてくれたら、あなたの小説読みます!」
* 「ハートとリポストだけして、作品は見もしない」
* 「がんばって!」と言うが、実際には何一つ支えない
その「ナイスコメント」で何ができる?
何もできない、諸君。何もだ。
### なぜ書き手は偽りの愛をやるのか?
理由は三つだ。
君の作品が明らかに酷いから。
見返りが欲しいから。
あるいは単に好みじゃないから。
仮に最後の理由だとして――それが一番多いだろうが――
読まないつもりなのにリポストするのは、私には滑稽にしか見えない。
**自分が読む気もない作品を、なぜ他人が読むと思う?**
君は大物有名人じゃない。これは「優しさ」でも何でもない。
数百、数千のフォロワーがいたところで、大半はスクロールで流す。
よくてブクマが1〜2つ付く。せいぜいそれが上限だ。
書き手という生き物は、本質的には利己的だ。
半端なアドバイス、薄い応援、意味のないリポスト。
君の作品が相手より良くても悪くても関係ない。どちらでも同じだ。
私の主張はこうだ。
応援するなら、ちゃんと応援しろ。
読む。レビューを書く。評価を付ける。必要なら具体的な指摘をする。
「読者がついて来られない」などというテンプレ擁護の常套句で片付けるな。
偽善はもういい。
支えるなら最後まで支えろ。支えないなら最初からするな。
こういう光景も見たことがあるだろう。
「小説読みます」と言われた瞬間、何百人もの書き手が群がる。
だが自分が投稿したら、誰も見向きもしない。
ここで君に言っておく。
誰も聞きたくない暗い真実だが、理解しておけ。
**売れるまで、誰も君に興味なんてない。**
少し閲覧が増えたとか、ちょっと注目されたとか、そんな話じゃない。
**出版されるまで**だ。そこで初めて「無視できない存在」になる。
今の君は“また一人の作者”に過ぎない。そんなものは何百どころか何千といる。
書き手が偽りの愛を振りまくのは、優しくなりたいからじゃない。
**優しく見られたい**からだ。
本当の優しさとは、最初は刺さらなくても作品に賭けて読むことかもしれない。
もちろん義務じゃない。
だが、優しいフリのために偽りの愛を撒くな。君の小さな行動で世界は変わらない。むしろ空虚なだけだ。
結論として、Web小説界は君が思うより暗い。
これから目指す書き手は覚えておけ。
AIが注目を奪い、書き手は作品を殺す助言をし、Xで関わる多くの書き手は友達でも支援者でもファンでもない。
正直、ブロックしたほうがマシだ。
どうせ相手の作品も大したことないだろう。
ではまた次回。
**書き手たちよ、オリジナルであれ。




