7
Zzzzzzzzz
「……以上でロード領の魔王レイドの魔王就任式を終了とする」
無事に僕は魔王となった
さて…… あとは
「魔王様、あとは補佐を参加者達の中から選んできてください」
ふむ……
「口調変わりすぎじゃない?」
今の話し相手は魔王城外から城内の参加者の群まで案内してくれた方だ
「一応上司と部下という関係になりますから」
「なんか違和感を感じるからやめて」
なんか敬語を使うのが物凄く似合ってない、もう少し違和感が増えたら気持ち悪いの領域に入るだろう
「はぁー、じゃあやめさせてもらうぜ。それにしてもお前が魔王になるとは思わなかった」
うん…… 物凄い変わったよ魔王様→お前だし
「天性の才能かな?」
「天性の才能ねぇ、属性は4つと聞いたんだが、魔族としては少なくはねぇが魔王としてなら少ないと思うぞ?」
使える属性数の平均は一般魔族が3 魔王は6である
ちなみに火、水、土、風、雷、氷、木、光、闇の9属性である
属性は火、水、土、氷を下位属性
風、雷、木を中位属性
光、闇を上位属性と位置づけている
属性の優劣は火→氷→土→水→火 風→木→雷→風 光→闇 闇→光と闇以外の全ての属性
というような優劣となっている
最も、レアだとされる闇属性は魔族なら全ての奴が使えると言われている
「属性の数じゃなくて、魔力量と使える属性のレア度だよ」
「ほぅ、そこまで言うなら属性は闇、風、雷、木といったところか?闇と相反する光は扱えんだろうし」
そう思うよね
でも
「僕の属性は闇、光、風、雷だよ」
上位属性を両方使える奴は今のところ聞いたことがない
「お前、光まで扱えるのか」
魔族にとって光属性は本来は弱点である
それは闇属性を扱えるものの宿命
属性は精神に影響を与えないが、肉体に影響を与える
それは属性の優劣が肉体にも付与されるという事なのである
例えば魔族のように闇を扱えるものなら光属性に弱くなる
逆に光と闇以外の属性には耐性ができる
更には自分が保持する闇属性の加護も加わる
つまり闇属性の弱点は基本的には光だけなのである
さらに、複数属性を持っていて属性関係が矛盾する場合は耐性が消えず、弱点というステータスが打ち消されるようになる
つまり、光と闇を持っている僕は全ての属性に対して耐性を持っている
「お前が強いのは分かったから、さっさと補佐を選んできてくれ」
「はいはい、わーかりましたよ。ところで名前は僕レイド」
「知ってるよ 俺はディールだ」
「ふむふむ、まぁこれからよろしくね」
「さっさと行ってこい、俺の上司が睨んでる」
「はいよ」
zzzzzzzz