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魔王の法則  作者: ネック
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6

 「全員揃ったようだな、それではただいまより実力審査に移らせてもらう。内容は至って簡単、魔法に込められた魔力の量、威力を数値化する特殊な壁に最も得意で威力のある魔法を打ち込め」


 威力だけじゃなく込めた魔力の量まで数値化するということは、魔法の燃費のよさ(≒魔法をどれだけ上手く扱えるか)も調べているのだろう


 どんなに強い魔法を使えても、それ一発で魔力がすっからかんですなんてのは話にならない


 「それでは次は402番レムド前へ、今後も審査に残れるようならば402番がお前の番号となるからしっかり覚えておけ」


 「はーい」


 小学校的なノリで答える


 「答え方が物凄い適当だった気がするがまあいい。今から私が第21練兵場に案内する、しっかりついてこい」


 そう言われ素直についていく


 ゾクッ


 この感覚、それに周りの壁から感じられる気配は……






 魔力探知魔法


 「気づいたのか、それなりに優秀みたいだな」


 「あれは属性検査系?それとも魔力容量検査系?」


 魔力探知魔法は大まかに2種類に分けられる


 上気された属性検査と魔力容量検査の二種類だ


 前者は対象の魔力の属性を、後者は対象の魔力の全体量を調べる事ができる


 「両方だ、魔王を目指すんだからある程度の魔力量は欲しいし、属性は…… 参考程度だな。まぁ使える量が大いに越した事はない」


 ふむ…… まぁ調べられたところでたいした問題は……






 あった気もするが


 まぁいいや


 「着いたぞ、実力審査は後はもう前方にある壁に魔法を放つだけだ」


 「うーん…… 何にするかなぁ」


 魔法のレパートリーは結構あるから迷う


 「一番得意な魔法を使え」


 得意な魔法ねぇ


 「壁が消し飛ぶよ?」


 「かまわん、やれるもんならやってみろ。この城にいる兵士約1000人全員でも無理だったがな」


 「それじゃ遠慮なく、ダークテンペスト」


 闇の色に彩られた帯が螺旋をえがき壁に向かっていく、そして壁を粉々にした


 「うーん…… 加減したんだけどね」


 「……まさか本当にやるとはな」

 

 「僕はやるといったことはやるよ」


 「今後は肝に銘じておこう、次期魔王様」


 あれ?なんか呼び方ちがくない?


 「僕の名前レイドだけど?」


 「それだけの実力、それに人格も決して…… 少なくとも悪ではないと分かっている。そうである以上あなたより魔王に適任なものはいません」


 そうして僕は魔王になった


 残りの50名ほどは審査を受けずして脱落となったわけだが









 そうそう、審査は危険云々という話はあくまで魔王という仕事が危険に満ちてるから覚悟のない奴をあらかじめ審査から落とすためのこけおどしだったそうだ

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