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「よしっ、幽霊と話す方法を教えてくれ」
「知らん」
え?
「いやいや、頼み方が悪かったなら謝るから」
幽霊とは早く縁を切りたい
呪われそうだし
「そういう問題じゃないんだ、実際問題知らない。知らないものは教えられない」
くっ
こうなったら
「幽霊に近い生物こと精霊(偽)さん教えてくれ」
「その頼み方で教えてもらえると思ってます?」
思います
「僕のことを散々騙したりしたよね?」
性格には捏造した記憶を僕に話していたわけだけど
「それは……」
「教えるのが道理ってもんじゃねぇかねぇ、ワレ」
「随分めずらしいいい方しますね」
「ヌシは世の道理すら通せねぇ外道かい?」
「そいつは十分外道でカスだと俺は思うが?」
「分かりましたよ、教えればいいんでしょう? 教えれば」
はっ…… 最初からそう言えばよかったのさ
「口に出して話しかけてみてください」
はっ?
僕にそんな(はたから見て)痛い方法を取れと?
何のために聞いたと思ってるんだ
「それ以外知りません」
ちっ、役立たずが
「コホン、えーマイクテス マイクテス、あー 幽霊さんいますか?」
「いるぞ」
幻聴だと信じたいよ
「あの…… 参考程度に何故に僕に取り付いてます?」
「暇だった」
そんな、鷹の目のミ○ーク様のような理由で
「……冗談だ、伝えたい事があった」
伝えたいこと…… だと?
「pvが10万越えたこと?」
毎度ご閲覧ありがとうございます
「電波な発言は控えろ…… お前も昔から変わらんな」
僕の知り合いなのか?
「もしかしなくても、僕の知り合い?」
「そうだ」
「マイケル?」
「違う」
「ジョニー?」
「そいつまだ生きてるだろ」
「ぺス?」
「そいつは犬だ」
「ミシェル?」
「そんな知り合いいたのか?」
いないです
「となると……」
「そう……俺は」
「ジェイド?」
「ちげぇよ。だが…… 惜しい」
適当に言ったんだけど惜しいらしい
まさか…
「キリがなさそうだから俺が言うぞ、俺は…
レイドだ」
そんなまさか……