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荒野を再び旅する事3日
「はぁ…… はぁ…… ようやくついた……」
禍々しい城(2号)にたどり着いた
疲れているのは迷子になったんじゃない
ちょっと寄り道をしすぎただけであると追記しよう
「それで?我が城になんのようだ?」
前にいるのは銀髪のイケメソであった
えっ?字が違う?
決してイケメ○であることにむかついての嫌がらせではないです
「ちょっと待てその前に……」
「何だ?」
相手がターゲットであることを確認しなければならない
無駄な力をこれ以上使いたくないし
「お前が冥界の覇王か?」
「知らずに来たのか?」
「ああ…… 冥界の覇王っぽい奴をすでに1人倒したしね」
「南にある城の奴か?」
方角を言ったところで僕は方角知らないんだよい
聞かないで欲しいよい
ふざけるのはやめて……
「いかついおっさんのこと?」
「……先代の覇王も落ちたものだな」
あのおっさん覇王だったのかw
「そんなことはどうでもいい」
そう…それ(おっさん)の話はどうでもいいのだ
「それでは何が目的だ?」
「魔界に帰る方法と、南?の神殿に取り付く頭が残念な自称精霊を成仏させる方法を…」
「ふむ…… 一つ目ならいい…… だが、二つ目は困る……」
魔界に帰れるだけでもよしとするべきか……
《いやいやいや、私精霊ですから、歴とした、名だたる》
バカな…… 僕に取り付いているというのか?
これはやはり完璧に幽れ
「何だ…… いたのか…… 自称精霊」
「あんたまでなんでその呼び方するんですか!?私の魔力が精霊と呼べない水準まで落ちたのはあなたのせいなんですよ?」
「そうだったか?俺の記憶では『ふははははは、冥界の生き物のくせに軟弱な、成敗してくれるわ』って叫びながらゾンビを駆逐した後に冥界の兵士まで駆逐しようとして親父に封印されたのだと記憶しているが?」
「そうでしたっけ?」
うーん…… どうせ助ける気はなかったんだけど……
まさか…… 本当に助ける価値の無い外道な精霊だったとは
「じゃあさ、僕を襲ってきた死神みたいなのって何?」
「死んだ?ゾンビの魂が集まった奴だ。色んな魂が集まってるからそれなりに強いし、おまけに凶暴なんだ。更には俺のことを勝手に主人扱いして危険な奴と対峙した時は俺に責任をなすりつけて守ってもらおうとする。そこの自称精霊みたいに」
「さいでっか……」
言われてみれば僕を倒すにはいささか戦力が足りなかったんだよね
なんか疲れたよパ○ラッシュ