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これはまた……
城の中に入るとそこには……
薄気味悪い穴があった
「いい趣味してるね…… あの穴に敵を落として殺すなんて……」
きっとあの穴の中にはゾンビが多数いるのだろう……
「いやいやいや、その穴開けたのお前だろう!」
えっ?
ああ…… 扉を開くとき勢い余っちゃったからなぁ
目の前(穴の更に向こう)にはいかついおっさん(笑)と台座があった
「サーセンw」
「お前…… 謝る気があるのか?」
「ない」
「ざけんなよ、この城買うのにいくらしたと思ってるんだ」
「物はいつか壊れるんだよ……」
「新築なんだぞ、まだ1年経ってない」
「よかったじゃないか、また新築を立てれる」
「よくないわ、だが…… 話が進まんな… お前、ここに何しに来た?」
何しに来た…… だと?
僕を散々(部下に)痛めつけさせておいて
「貴様を… 殺しに来た」
「えっ?ワシなんか悪いことした?」
「存在自体が罪と言えよう」
かつては街の喧嘩屋さん(笑(13歳頃))と言われた僕だ
喧嘩を売るのはもちろんだが、買ったりもする
「貴様は部下を使って僕を殺そうとした。その罪は重い。よって魔界法律第1234453245434条、魔王レイドに喧嘩を売った奴は極刑なりのもとに貴様を断罪する」
ここは冥界である
…
それどころかそもそもそんな法律存在しないのだが……
「ワシは何もやっとらん、そもそも誰かを殺せるような部下がいない」
はっ?
「こんな禍々しい城にいて部下の一人もいないだと?」
「いや…… いるぞ、ゾンビが……」
勘違いだったのか
「……冥界の覇王はどこにいる?」
「覇王?ああ、ここから北に10kmぐらいいったところあるデスダンジョンにいると聞いたぞ、確か地下100階にいるらしい」
そのダンジョンを攻略しろと?
くそっ
地上だったら飛んで上がったというのに……
「そうか…… 世話をかけたな ダークテンペスト」
「ぎゃー…… 何故そんな非道を…… ガクッ」
殺してません、ちょっと外見の紛らわしさにムカついたので気絶させただけ