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「開けゴマ」
ついに扉は開く
長かったなぁ
~回想~
門の前に立って早半時間
僕は未だに門を開けないでいた
試せる正攻法は大体試した
押して開こうとした
全く動かなかった
逆に引こうとした
勢いつけすぎてこけた
あえて蹴って入ろうかと思った
足の痛さに冷たい風が吹きつけた
もしかしてスライド式なのでは?と思った
現実は甘くなかった
アンロックの呪文を唱えた
だが、そもそも鍵があるのかが不明だった
そして……
「こうなったら最終奥義だ 滅竜閃最終章」
今まで使ったことも無い魔法(ただの闇の魔力の塊)を扉に打ちつけた
そして扉は壊れ……
開いた
「長かったね……」