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「仕方が無い…… やってやってもいい。だが、救い料1兆ヘルいただこうか」
《いいでしょう》
いいのか
ゲーム内にしか存在しない通貨なんだぞ?
意外と溜めやすいんだぞ?
まぁ…… それは置いといて
「とりあえず、光属性を貰おうじゃないか カス」
《ついに表に出しましたね、その呼び方》
「気のせいだよ。あと…… 情報が欲しい。この世界の奴らはみんな混沌属性が使えるのか?」
《基本は闇ですが… 冥界の覇王が私を封印して光の力の一部…… 9割ぐらい奪ってるからあいつとその部下は闇との混合である混沌がつかえます》
9割は一部というのか?
まぁいい……
「いいだろう…… 冥界の覇王とやらを倒してきてやろうではないか」
よく考えればそいつが一番 他の世界への行き方を知ってる気がする
というか知らなかったら消す
《それでは光の力を与えます。あいつらとは違って、私が直接渡した場合には魂に光の属性が刻み込まれますから、死のうが何しようがその後も光属性が使えます》
「ところで…… 何で封印されたの?光属性って闇属性に非常に有利だよね?」
《それは……》
心眼
この技を使えば相手の考えている事が分かる
プライバシーに大きく関わるのであまり使わないけど
「読めた」
何々…… この神殿に行けば自分の属性であるいじられキャラが消える術式があると聞いて中に入ったらいじられキャラ喪失の術式の代わりに封印の術式が待っていたと
ぷっ
こいつアホだw
《何で人の心読んでるんですか!》
「お前だって読んでいたであろう」
さて……
行きますか
その前に
「この神殿にはバカな精霊がいます。餌を与えないでください っとしっかり入り口に書き込めたね」
《何書きこんでるんですか》
「いじられるのが大好きなMな女の子です。存分にいじってあげてください」
人の心を散々読みやがった罰だ
《好きでいじられてるんじゃないですーーーー》
さて…… 冥王? 覇王に会ってきますか