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さてと…… 冥界編(どのくらいの長さにするか不明)
目を閉じてるはずなのにまぶしい……
そういえば僕死んだんだったね……
あの時確かに体の感覚が消えていったんだけど……
風の音が、水の音が聞こえる
いわゆる天国って奴だろうか?
「なーにやってんだよ全く」
えっ?
「さっさと目を開けろよレイル」
この声は
「俺のこと忘れちまったか?レイル」
目を開ける、目の前にいる奴は間違いなく
「レイド?」
「それ以外に似た顔の知り合いいるか?」
「いないね。ところでここはどこ?死んだ後に気づいたらここにいたんだけど?」
「ここは冥界だ。人間界、天界、魔界、地獄界の4つの世界の死者がこの世界に集まってくる」
「ここが…… 冥界?」
見渡す限りの花畑
とても冥界の名前にはそぐわない
「まぁ…… 無理もないな、俺もここに来た時はそうだった」
「そっか、でも実際に生きてる人で見たことのある奴はいないんだから仕方ないか」
「そういうこと」
「他の人は?」
「ここから北に行けば街がある。俺はお前が来るのを知ったたからわざわざこんな辺境地まで来たんだ。ここは死んだ奴らが最初に訪れる場所だからわざわざ探さなくていいのは楽だったな」
「そっか……」
「さて…… 積もる話もあるが、ここじゃなんだし、とりあえず街に行くか」
「そうだね」
あいつは場所なんかを気にする奴だったか?
だが…… きっと久しぶりだからだろう
あいつと別れてからそれなりの年月が経った
それに…… 僕もいつまでもこんなファンシーな花畑にいるのは御免だし