15
多分シリアス最後 だとおもう
地面には多くの仲間達が無残にも死んでいた
「あれは…… ウォーデン」
「神族の長か……」
ウォーデン、それは多くの勇者に光の魔法の力を与え、魔族が殺される原因となったとさえ言われる神族の長である
相手は神族の長…… 並みの魔力量ではきついだろう、僕の魔力の大半を込めて葬ってやる
「どちらにせよ倒させてもらう ダークテンペスト」
「ちっ…… 雑魚が、ライトシールド」
気づかれた
そして…… 僕の得意魔法の一つがああもやすやすと防がれるなんて……
あれがウォーデンの力なのか……
「魔族の餓鬼よ、我に歯向かうとは死に急いだな…… シャイニングレイン」
光の矢が僕の上に無慈悲に降り注いでくる……
さっきの攻撃で僕はもう魔力はほとんどない
当然もう…… あの威力の魔法を防ぐことなど……
「ぐぁーーーーーーーーーーーー」
意識がもうろうとする
僕は…… 死ぬのか……
「ふん、雑魚が…… 我が息子よ…… いや、○○○と呼ぶべきか…… 何故神族である貴様が我の邪魔をする?」
神族…… それに○○○があいつの息子?
「俺があんたを嫌い魔界に出奔したときにあいつはどこの馬とも知れない俺を何も聞かずに迎えてくれた。魔族だからとかそんな理由で、種族なんかで俺の大切なダチ達を殺そうとするあんたを許すわけにはいかない」
「はっ、情に流されたか、そんなのだから貴様は忌み子なんだ」
忌み子?
「うるせぇよ、その力であいつが守れるなら本望だ、消えろ カオスジャッジ」
「バカな…… 俺は魔界をいずれは世界を統一する王になるんだ…… それなのに、忌み子などにやらるれわけには…… お前も道ずれだ ライフイーター」
「くっ、さよならだ デスゲート」
「すまなかったなレイル…… 今まで隠してて……」
「勝ったのか?」
「ああ……」
そろそろ死ぬのかも…正直ほとんど聞こえない……
「俺もでかいの一発食らっちまった、このままじゃ死ぬ…… それなら…… この命をお前を生かすために使ってやる……」
「…………」
やめろと言いたい…… だが口が動かなかった
「もう、意識が飛んじまったか…… いそがねぇとな ライフチェンジ
……これは生命力を他人に受け渡す魔法なんだ、これでお前は死にはしないはずだ……」
「…………」
「おまけとして俺の魔力もくれてやる。でもさ、俺うれしかったんだ、天界じゃさ、闇と光を使える神族…… いや、闇を使えるだけで忌み子って言われてる」
「……くだらないよ」
口の自由が効くようになった……
「ホントお前にあえてよかったよ、お前に会えなかったら、きっと俺は一生化け物扱いだった」
「おい……」
「最後にさ、お願いがあるんだ」
「バカ言うなよ」
「神族や人間全体を怨まないで欲しい…… みんながみんな悪いわけじゃないんだだから……」
「分かったよ、だからそんな最後の言葉みたいに言うな……」
「約束だぜ……」
「おいっ…… 死ぬな、レイド、ちくしょーーーーーーーーーーーーーーー」
~回想終了~
「そして、あいつは死んだ。あいつとの約束を忘れないために僕はレイルの名前を捨ててレイドと名乗るようになった、本来は僕自身の魔力属性は闇と風と雷。光はあいつに貰ったんだ。あいつとの約束を守りやすいかとも思って魔王になった…… まぁそういうことなんだよ」
「なるほどな…… だからお前は無闇に殺したがらないわけか」
もう一つ理由がある
「あいつに気づかされたんだ 種族とかで誰かを見るなんてばかげてるってね……」
「そうか…… いつか、実現するといいな。種族とかを気にせずに生きていける世界……」
「うん……」
誰か…… GIVE ME POINT(黙