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アクセス数ってどのくらいで多いといえるのだろうと最近? 2時間ほど前から思った
~sideアリス~
ロード領に侵略者が現れた
侵略者自体は仕方が無い、結界だけでは侵入を防ぐのは難しいだろう
だが、あの堕落しきったレイドのことだ
どうせゆっくりと対応に出かけるのだろう
そう思って私一人でも勇者を相手してやろうとワープの準備を始めた
次の瞬間私は驚いた
レイドがいつになく真剣な目をして兵達を指揮していた
そしてその後の行動にも驚かされた
3桁を数える者たちのワープなどベテランの魔王でもそうやすやすとやってのけられる事ではない
だが、あいつは勇者包囲網へと参加する兵達や私を何の苦もなく現場まで運んでみせた
「さて、お前が侵略者か」
「あぁ、何だてめぇは?勇者たる俺様、グラン様の邪魔をするとは死にてぇのか?」
レイドもわざわざ聞く必要も無く相手が侵略者と分かるだろう
「生憎それが仕事でね、一応聞いておこう。うちの領で何をするつもりだ?」
人間が魔族にしようとすることなど皆同じ、考えるまでも無い
「ははははは、傑作だな。何をするつもりだぁ?俺様は勇者なんだから決まってんだろ、魔族を皆殺しにするのさ」
そう、人間は私達から大切なものを奪っていく、あの日のように
力の無い私自身が憎い、私が魔王なら今すぐにでもあいつを殺してやるのに…
だが、相手の実力は私より確実に強いと分かってしまった…
またレイドはいつものように敵を生きて何処かに飛ばすだと思うと自分の無力さに陰鬱になる
だが……
「それならば容赦はしない。魔王だけならまだしも、領に住む皆を殺そうとする奴を生かして返すわけにはいかないからな」
あいつは今何ていった?
私は人間を怨むあまり、ついに幻聴が聞こえるようになったのか?
「クラウ・ソラス」
だが、レイドは勇者を私の目の前で殺した
私は歓喜した、ついにレイドが勇者と戦ってくれる気になったことに
「人間も魔族も同じ生き物だ、人間側さえ歩み寄ろうとすれば僕達は分かり合える。それなのにお前は……」
何を言ってるんだレイド?魔族と人間は分かり合えなどしない
「はっ、同じ生き物?魔族なんてただの化け物の集まりだ、そんな奴らと分かり合えるわけが無いだろ……」
そうだ、あいつらは私達を同じ生き物として見ない
最後の言葉を残し勇者は死んだ
「みんな、戦いは終わったから…… 撤退していいよ」
彼の物悲しそうな目が先ほどまで勇者がいた虚空を見据えている
「クラウ・ソラスは心が闇に染まった者たちを浄化し、塵へとかえすんだ
それにしても化け物とは分かり合えないか……
悲しすぎるよ」
彼の言葉は私や他の人間を嫌う者たちを否定する、だが私達は何か間違っているだろうか?
即答できる、間違ってなどいないと
それなのに、レイドの言葉は私の心に波紋を残した
~side out~
またシリアス気味です、ギャグと書いてたんですが、シリアスをちょっと書きたくなっちゃったので許して下さい