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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

図書室。

感触。

作者: caem


 掴みたくはないけど そのままにしてはおけない


 しばらく観察して ピクリとも動かなくなっていた


 ただティッシュペーパーをいくら重ねても不安しかなち


 ただキッチンペーパーなら 何枚か使ってどうにかできる


 やんわりと摘まんでから ギュッと掴んでみてから


 プチュッと弾けた そんな音は聞きたくはなかった


 小さいのでもイヤだったのに それが成虫になれば


 ワタシの掌のなかには あの黒い悪魔の遺体があって


 その弾力と 確かめたくない 液体があった

 


 


 

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