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二日目
昼休み。
教室でお弁当を食べていると、佐藤先生が近づいてきた。
「一緒に食べてもいい?」とニコッと微笑む。
驚きと喜びが綯い交ぜになった気持ちで、「もちろんです」と答えた。声が少し震えていたように思う。
彼女は俺の隣に座りお弁当を広げ、「授業、どうだった?」と聞かれる。
少し緊張しながらも、「割とついていけてます」と答えておく。
正直見栄を張った。
午後の授業も終わり、放課後になると、佐藤先生が廊下で俺に話しかけてきた。
「今日は何か質問ある?」、この頃そうやって声を掛けてくれることが増えた。ちょっと距離が近付いたようで、嬉しい。
特に質問はなかったが、彼女ともっと話したいと思い、「英語の文法について少し教えてください」と言った。