表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

不要と言われた盗賊(シーフ)は魔王城で魔法使いと出会う。

作者: 昊ノ燈

久しぶりの短編です。

楽しんでいただけたら幸いです。

「ヒックスチャックさん、今日から抜けてくださいね」

 年下のリーダーであるクリスが事務的な感じで言ってきた。


 俺がポカ~ンと聞いていると、もう一度同じセリフを言ったクリスは、一枚の紙を目の前に置いた。冒険者ギルドのクラン脱退申請書。


「えっ?サブグループに降格じゃなくて、脱退?」

 つい間抜けな声で聞き返した俺に、クリスは言葉を続ける。

「はい、魔法使いのサーシャがSearch(サーチ)の魔法を覚えたので、シーフの役割は不要となりました」



 クラン【白銀の騎士】は、【聖剣士】であるクリスを中心(リーダー)とする、西グランデ地域最強と云われるクランである。

 クリスをメインとし、盾役(タンク)の重戦士、切込役(アタッカー)の双剣士、魔法役(ソーサラー)の魔法士、回復役(ヒーラー)の治癒士、そして、斥候役(スカウト)盗賊(シーフ)である俺の六人がメイングループ。メイングループの交代要員である十二人がサブグループ。その他の錬金術師、鍛冶師、服飾師、調理師、商人達をバックアップグループとしており、見習いを入れると五十人を超えるクランである。


 サーシャというのは、メイングループの魔法士。攻撃魔法に特化していたが、今回の遠征でSearch(サーチ)の魔法を取得した。サーチは、ダンジョン内の(トラップ)を見抜く魔法で、先に覚えていたMapping(マップ)の魔法と合わせて、俺の斥候(スカウト)の役割はカバーされた訳だ。

 ちなみに、サブグループの魔法士二人もSearch(サーチ)Mapping(マップ)を持っているので、何処をとっても斥候役(スカウト)は不要──なのは、分かるけど、クランを設立前の駆出しパーティー時代から一緒にやってきた俺をこんなに簡単にクビにするなんて──クリスの性格を知っているにしても、なんだかな~ってところ。


「ゴメンね、ヒックスチャック。私がSearch(サーチ)を覚えたばっかりに……」

 小柄なサーシャが申し訳なさそうな顔で言う。


「ヒックスチャック、また何処かで!」

 脳筋重戦士のマルクが笑顔で言う。


「俺達は、クリスの駒だからな。役が無くなったらお払い箱だよ」

 理屈屋双剣士のタリバースは、バイバイと手を振りながら。


「ヒックスチャックに神の御慈悲を……」

 爆乳治癒士のクリザレーテが祈りをあげる。


 わかっている。

 よくわかっている。

 このクランがクリスの為だけに創られたクランであり、クリスは魔王討伐の為だけに動いている。仲間は魔王討伐に必要な駒で、そこに個人的な感情は無い。今迄も色んな奴が戦力不足でクビになったのを見てきた。でも、まさか自分が…………。


 言っても無駄か。


 俺は二十六にして、一人となった。



 ◇


 冒険者ギルド。

「ヒックスチャックさん、【白銀の騎士】を脱退されたんですね。これからはソロでいかれますか?一応、募集しているクランかパーティーを探してみましょうか?」

 受付の羊の獣人女性が処理をしてくれている。


 それにしても、クリスにも優しいところがあったんだなって思う。解雇(クビ)じゃなくて脱退扱いにしてくれたんだから。解雇と脱退では、天と地程の違いがある。でも──二十代半ば過ぎの中堅シーフなんて、募集しているところがあるかな?──ないだろな。


「暫くはソロで」

 俺は、ソロを選んだ。

 正直、斥候(スカウト)を希望している別のクランなりパーティーなりがあって、入れたとしても、いつかは不要とされるだろう。所詮、魔法士に取って代わられる運命。

 それに、個人戦闘力の低いシーフ職としては、安心できる戦力があるグループでないと不安でしかない。【白銀の騎士】なみのグループなんて、そうそうに見つかるもんじゃない。その上、斥候(スカウト)の為に敢えて上級職にチェンジしなかった奴なんて、募集してるとこないだろうしな…………。

 個人戦闘力のある(ジョブ)に変わるにしても、悪漢(ローグ)暗殺者(アサシン)かというところ。今更なんだよな。イメージ悪いし…………。

 それに、今は一人でやってみたい事がある。

 いや、危険度から考えたら、一人でしかできない事と言った方が良いだろう。

 それは──。



 ◇


 西の魔王城に来ている。

 魔王城は各地にあるが、大きい物は三つ。北の魔王城、東の魔王城、そしてこの西の魔王城と呼ばれている物だ。正式名称は、ウンデスメイシンファーハレンブルノイサット城というらしいが、人族としては西の魔王城と呼んでいる(長いからね)。当然ながら、魔王城付近は、魔王領であり、小さな城が点在している。それは、人族も同じだ。

 で、この魔王城は、前回、【白銀の騎士】が討伐しきれず、敗走した城でもある。

 周囲の小城は、ほぼ攻略済み。後は本丸のみというところで、足踏みをしている感じだ。


 俺の目的は一つ。

 前回、斥候中に見つけた宝物庫。

 クリスは、魔王を倒す事のみに傾注しているから、宝物庫を発見しても、そこに微塵も興味を持たない。どうせ、魔王を倒したら手に入るからくらいのもの。それを、俺は手にする。盗賊(シーフ)の本領発揮だ。


 気をつけるのは、二点。

 宝物庫のある第二エリアの中ボス(?)、えっらい服装の魔女と、シャドウウォーカーという魔族版アサシン。

 魔女。えっらい服装と言っても、偉い感じの服装ではない。まさに痴女。引き締まったウエストラインに形の良いバスト、小振りなヒップに布面積の小さ過ぎる服(?)。紐ですか?と、問いたくなる。輝く銀色の髪、顔も小顔で整っているのに、場末の飲み屋の姉ちゃん的な濃い化粧を施していた。

 【白銀の騎士】を撤退に追い込んだんだから、強いのはわかってるけど、やっぱり服装がなぁ……。

 シャドウウォーカーは、前回なんとか倒したけど、(ジョブ)的な感じがしたから、また出てきたら面倒。こっちのシーフスキルを看破してくる上に、神出鬼没で個人戦闘力も高かった。


 忍び込んだ魔王城。

 一人であれば、俺のシーフスキルは無敵──だって、敵に見つからないんだから。

 忍び込んだ先は、居住区のようであった。裏から見る魔王城は、人族のそれと同じようで、休憩中の衛兵の間を書類を持った文官達が走り回っている。

 他にも、怪我をして包帯を巻いている者。

 上司の愚痴を漏らしている者。

 女官に愛を語らっている者。

 お腹を減らして食堂に走る者。

 様々だ。

 そんな雑多な魔族達の気配を避けて進んでいくと、ちょっと静かな区域に出た。

 役職持ちのいる区域か?


 そんな時、一つの扉から出てくる魔族の気配を察して、近くの部屋に逃げ込んだ。


 個室?

 所狭しと積み重ねられた本の山に、書類の散乱した職務机。小さな衣装ダンスに簡素なベッド。

 何となく、仕事に追われる社畜を思わせる。

「魔王城もブラックなんだなぁ……」

 そんな言葉が口から漏れる。


「そうかもね」

 本の山の陰から声がした。



 ◇◇◇


 魔王城は、今日も大忙しだ。

 先日も人族が侵入してきた。何とか返り討ちにしたけど、部下が死んだ。やっと育て上げたシャドウウォーカーだったのに…………人族のシーフに背後から一突き。大体がシーフなんて、シャドウウォーカーの下位職でしょ。はぁ~練度が違ってたのよね。

 その上、小城も結構落とされたし…………。


 あ〜もう、大体が魔王軍なんて脳筋の集まりだし、うぬぼれ屋のナルシストばっかだし、スケベで好色でSEX脳の下卑た集団で、その上、血統とか種族主義で凝り固まった使えない奴らの軍団でウザい。


 ──カーラン嬢。儂はファーハレグン小城でよかったかの?

 ──カーランよ。ファーハレフレ小城よりファーハチノ小城の方に行きたいぞ。

 ──カーラン様、ファーハレソヨ小城の修復費用の件ですが──

 ──カーラン。先日の人族襲来の件で──

 ──カーラン嬢。ファーハレグ小城だったかの?ファーハレゾ小城だったかの?

 ──カーラン、やっぱり俺には第一エリアは向かないと思うのだが……

 ──カーラン…………

 ──カーラン……

 ──カーラン

 嗚呼、もううるさい!


 なんで、魔王城の第二エリアのエリア長をしながら、小城の復興管理、領の予算委員、魔王軍配置管理、衛生管理委員等々しなくちゃいけないの?

 第一エリア長の狼男なんて愚痴ばっかだし、第三エリアのオーガなんて酒呑みながら筋トレ? 第四エリアの吸血姫なんて寝てるのよ。『たっぷり寝ないとお肌が荒れるから』って、何様? リッチは研究って言って部屋から出てこないし、リビングアーマーは動きゃしないし、魔獣使いはドラゴンの餌やり? はぁ?


「カーランよ、先日の報告書はできたか?」

 チャラチャラとした衣装を纏った背の高い男が、急かすように言ってきた。

「宰相様、あの件でしたら、既に提出しましたが」

「ああ、だがしかし、あれは第二エリアの事だけだったではないか。第一や外周部、第三、第四エリアの準備具合も含めて報告してくれ」

「えっ、私は第二…………分かりました。早々に」

「急いでくれよ。私が魔王様に怒られるんだからな」

 宰相は、足早に去っていく。


 お前の仕事だろうが!

 今どき片眼鏡(モノクル)なんて流行らねぇんだよ。

 侯爵家かなんか知らんけど、お前も働けや!


 喧騒から逃げるように部屋に戻ると、山積みとなった本の間に座り込む。

 疲れた…………。

 ただ疲れた…………。

 辞めちゃおうかな、こんな仕事。

 『肌が荒れるから』……か。

 目の下にできた青黒い隈。睡眠不足で荒れた肌。慢性化した偏頭痛。

 積まれた本の一冊を開く。

 ──【秘められた職──魔族版】

 手にした一本の短剣。

 シャドウウォーカーとなった部下の形見。

 私が創った魔道具…………。


 不意にドアが開かれた。


 鍵を掛け忘れてたか。まぁいいや、隠れてよ。本の陰で居るか居ないかわからないでしょ。私は居ません。居留守です。


 暫くして、部屋に入ってきた気配は、呟くように言葉を落とした。

「魔王城もブラックなんだなぁ……」


「そうかもね」

 つい同意しちゃった。

 あまりにも沁み沁みと言うもんだから、言葉を返しちゃったよ。どうする?

 慌てて自分の口を塞いだけど、もう遅いよね。

 でも、知らない声。

 誰なんだろう?

 そっと本の脇から窺う──誰?

 見たことがある気がする。でも、魔王城の人じゃあない。私が知っている魔王城職員の中にはいない。


 男?

 人族?

 ダガーを構えて警戒している。

 一人?

 一人で侵入してるの?

 この魔王城に?

 でも、さっきの言葉──話しが通じる相手かな?

 私は立ち上がる。


 あっ、わかった。思い出した。

 この間の人族のシーフだ。



 ◇◇◇


 声の主は女だった。

 銀髪を一纏めにした、眼鏡の女性。細身の身体を地味な服で包んでいる。

 若い?

 パッと見、二十歳前後といったところか?(魔族の年齢はわからないけど……)


「で、今日は何? リベンジ? 暗殺?」

 女は、小さな声で言ってきた。


 えっ?んっ?はっ?なんの事?

 誰? 俺の知ってる人? リベンジって?

 女をそっと見つめる。

 やっぱり初めて見る女だ。地味だけど清潔感があって、真面目そうで、見るからに苦労人なのがわかる。

 眼鏡が知的で、その奥の瞳が紅く綺麗で、小振りな鼻がキュートで、キッと閉じられた口は唇が薄く小さい。痩せているが、服の上からでも分かる形の良いおっぱい──震えている。微かに震えている。

 俺が怖いのか?

 つい、女から目を逸らす。

 そこに見えたのは、小さな化粧台と壁に掛かった紐のような衣装。


 えっ?

「あの痴女──魔法使い……カーラン?」

 えっ、あのケバくて派手で下品な女魔法使いの素がこれ?

 再び女に目を戻した俺の前で、カーランは真っ赤な顔をしていた。



 ──トントン

 ちょっと間、止まっていた視線を戻させたのは、ノックの音だった。

「カーラン。ファーハレエ小城から追加予算の申請が入っているのだが──」

 ドアが開けられる瞬間、俺はカーランに本の陰に隠される。

「は、はい、宰相様、どうされました?」

「誰かいるのか?」

「いえ、誰も。で、どうされましたか?」

 カーランは、俺がいることを誤魔化してくれるようだ。

「ああ、小城からの追加予算申請がこちらにきたぞ。こんな事に私を煩わすんじゃない。お前の方で見ておけと言っていただろうが。だから、成り上がり平民は使えないんだ」

「申し訳ございません」

「それにしても、なんだねこの部屋は?コボルトのゴミ箱でももう少しキレイだよ」

「それは、ちょっと……忙しく…………て、時間が取れず…………」

「時間は作るものだよ。そんな事もわからないのか?向いてないなら辞めればいいんだよ」

「……………………」

「お前みたいな平民でも、見た目だけは磨けばそれなりなんだから──」

「至急確認いたしますので!」

「フン。グズが」

 宰相と呼ばれた男は、去っていった。

 イライラと罵倒したと思えば、蔑み、身体を要求するいやらしい言葉を投げかけて去っていく。

 あれが魔王城の宰相か……。

 呆れるしかない。

 カーランは、開けっ放しになったままのドアを閉めると、へたり込むように腰を落とした。


「大変なんだな……」

 近付き、そっと肩に手を添えると、カーランはビクッと身体を震わせると、こちらを見た。

 瞳に涙が溜まっている。

 眼鏡の下に隈が見える。肌もカサカサと乾燥している。

 そっと頭を撫で、軽く抱きしめた。

 この娘がとても可哀想に感じた。

 胸を貸す事くらいしかできない自分がもどかしかった。

 固まった体から体温が伝わってくる。

 カーランは、俺の胸の中で、泣いた。



 ◇


「──でさ、シーフの俺は、お役御免ってわけだ」

「あ〜、よくあるミスだねぇ。魔法使いのSearch(サーチ)ってさ、魔法系の(トラップ)しかわかんないんだよ。単純な物理的罠はわかんないの」

「えっ、そうなの?」

「そうそう、それにね、索敵もね、生体感知だから、大っきな敵がいるぞ〜って行ってみたら、ゴキの巣だったり」

「かはっ、笑えるね」


 ──何故か二人で話をしていた。



「──でね、文官も貴族だからさ、こんな仕事は平民上がりがやっとけーって感じ。私、戦闘職だよ、それもエリア長。なのにさ、管理職の仕事に、文官の仕事までさせられてさ、もう無理。絶対に無理」

「大変だな。でも、戦闘職って……あの…………」

「きゃ〜!あの衣装でしょ、絶対、変だよね。やらしいよね。でも、あの衣装着ないと部下が戦ってくれないのよ。なんかやる気がでないって……」

「やる気の意味が違う気がするけどな」

「でしょでしょ。魔族なんてスケベばっかしなんだから」

「……まぁ、魔族にかかわらず、男ってのはスケベなもんだが…………」

「え〜。ヒックスチャックも?」


 ──ときおり見せるカーランの可愛い仕草にドキッとしながらも、話しは続いていた。



「──でさ、職業選定の時、戦闘系だと剣士か盗賊(シーフ)が選べたんだけどさ、孤児でよ、金もなかったから……」

「あ〜、剣って高いもんね。でも、基本職って魔族も人族も同じなんだね」

「そうみたいだな。でも、捕食者(イーター)は、人族にはないぞ」

「アハハ、あれは魔族でも特に獣寄りだけだよ」

「そうなんだ。でも、亜人種には捕食者(イーター)っぽいのがいるぞ。ほら、豚みたいな」

「それは、オーク。だったら、人族にもいるじゃん。チャラチャラした服着た豚みたいな」

「それは、多分貴族」


 ──気が付けば、話をする二人の距離は近付き、手と手が触れていた。



「──でね、私を拾ってくれたのが、先代の宰相様」

「じゃあ、さっき来てたのは?」

「今の宰相。先代のバカ息子」

「先代は?」

「死んじゃった」

「他に身内は?」

「いないよ」

「そっか。カーランと俺も独りぼっちなんだな」


 ──触れた指先が絡まる。



「──でもさ、盗賊(シーフ)の上級職って、イメージ悪過ぎるだろ。悪漢(ローグ)暗殺者(アサシン)ってなんだよ~」

「だったらウォーカー職になったら?」

「ウォーカー職って、あのシャドウウォーカーみたいな?」

「うん、ウォーカー職も盗賊(シーフ)の上級職だからね」

「でも、魔族専用職だろ?」

「人族でも職変更(ジョブチェン)できるよ。過去に例があったはず」

「ウォーカー職か……。強かったな。お前の部下だったか」

「うん。いい子だったよ。でも、戦いだから仕方ない」

「ゴメンな」

「いいの。でもさ、ヒックスチャックのシーフの練度だったら、シャドウウォーカーより上位のインビジブルウォーカーが狙えそう──あっ」

「どうした?」

「でも、人族じゃなくなっちゃう。混合種、魔族混じりっていうのかな」

「種族が変わるのか──それは、どんな種族?」

「人族より魔力が増えて、寿命が倍くらいになるかな。私も混合種だし。でも、私は血統的な混合種だから」

「寿命が倍か…………」

「イヤ……だよね。知り合い皆んな死んじゃうだろうしさ──独りぼっちになっちゃう」

「イヤ、別に良いかな──カーラン、お前と居られるんなら」

「えっ…………うん」


 ──二人の距離が近付いていく。



「──でもね、あの馬鹿宰相。いっつも怒った後で身体を要求してくるの。平民が平民がって、バカにした後にだよ、信じられない」

「ふ、ふ〜〜ん。で、…………」

「イヤだ! あんな奴に私の純潔をあげるわけがないでしょ。それに、私なんて…………」

「私なんて?」

「私なんて……、女らしいとこなんてないし、眼鏡だし、肌もカサカサだし──」

「そんな事ない」

「──ん何言ってんの。第四の吸血姫とか見た事ないから言えるんだよ。目も大きいし、お肌もプルプルだし、バイ〜ン・キュー・バ〜ンって感じなんだよ」

「でも、頑張ってるお前が良い」

「ちょ、ちょ、ちょ…………」


 ──二人の唇が重なった。



 ◇◇◇


 それから暫くして、人族の冒険者ギルドにも、魔族の魔王軍にも属さない二人組の冒険者が世界を席巻する。

 銀髪眼鏡の魔法使いの女。

 インビジブルウォーカーという稀な職を持つ男。


【昊ノ燈】と申します。


読んでいただき、ありがとうございます。

もし、この小説を応援したいと思っていただけたなら、ブクマを宜しくお願い致します。


 面白いと思われた方

  [★★★★★]

  [★★★★✩]

  [★★★✩✩]で、評価してくださいませ。

 面白くないと思われた方

  [★☆☆☆☆]と、一つ星で教えて下さい。


 ご意見を持たれた方も、遠慮なくお伝え下さい。


 楽しんでいただけたら幸いです。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 盗賊と、エリア長の、互いの暴露話がとてもリアルで、共感しながら読みました。 [気になる点] いやぁ、その後のクリス氏のパーティと、魔王軍のグダグダさが、軽く予想できる展開ですね! ……です…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ