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精霊と寿命について

【精霊と寿命について】

 精霊と契約すると老化が緩やかになり寿命が長くなると言うのは、この世界では常識ではあるが、不老不死になるわけではない。


 生き物の寿命を延ばすには、成長や時間の経過によって消失するマナを補充すればいい。しかし、肉体は、注がれるマナには弱い。

 肉体をガラスコップに、マナを水にたとえると、肉体は、薄いガラスコップで、減少した分を一気に注がれると割れてしまう。精霊は、このコップのガラスを分厚くしたり、陶器に変化させたりして注ぐ水に耐えられるように変化させる。

 これが、精霊と契約した人間の成長・老化が遅くなり、寿命が伸びる理由だ。


 人と契約する精霊は基本的に『下位』の精霊か『中位』になったばかりの力の弱い精霊である。彼等ができるのは、せいぜいガラスコップの強度を上げたり分厚くしたりする程度の上、注ぎ込めるマナの量も減少する量よりも少ない。そのため、伸びる寿命は二百~三百年ぐらいしかない。


 稀に、上位の精霊が契約を結びに現れることがある。その場合、契約者は、しばらく寝込むことになる。なぜなら、上位の精霊は、コップが常に縁いっぱいに満たされている状態を保ち続けるために、ガラスコップを陶器や金属に変化させるからだ。そのため、少しの間契約者の体調を崩してしまう。

 こうなると、もうほぼ不老不死に近くなる。『近い』と言う言い方になるのは、やっぱり人の肉体なので、急所を刺されれば死んでしまうので。

 魔法の威力以外で、上位と下位の最も大きな違いである。


 例外に、精霊から一方的に契約を結ぶときがある。これを仮契約と呼ぶ。

 精霊が、相手の手助けをしたいなど、個体による好意で行われる。

 この場合は、体に石が表れることはなく、魔法も使えない。精霊は、人の体の中の、マナが集まっている場所に直接入り、肉体が壊れないように調整しながらマナを集める。

 

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