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特殊な魔法について

【特殊な魔法について】

 生まれながらに魔法が使える人の魔法も、基本的に、精霊と契約してから使える魔法と同じである事が多い。

 龍人のように石を持って生まれている『種族』は、風火地水四属性全てが使える。

 石を持たないで生まれる種族は強弱はあるが、だいたい一種類から二種類の属性の魔法を持っている。石を持たないで魔法を持って生まれると、魔法で使うマナを集めることができない。そのため、自分の体の中のマナを使って魔法を発現させることになる。自分の命を削ることになるので、ほとんどが短命になってしまう。

 その解決方法は、マナを凝縮させて固めた『マナ玉』で、消費したマナを補給するか、精霊と契約することである。


 その中でも、石を持たずに生まれる種族で、魔法を持って生まれてくる子供の中に、稀に『覚り』『遠見』『先見』のどれか一つ、もしくは(強弱あれど)二種類持って生まれる者がいる。この魔法は、精霊と契約しても使えない魔法のため、神代の先祖返りなどと言われる。

 しかし、精霊と契約しても得られない魔法である事、権力者にとってとてつもなく有用な魔法のため、誘拐されたり、大金で取引されたりする。また、引き取られたあとも、逃げられないよう幽閉軟禁される等、彼等の一生は大抵が悲惨なものとなることが多い


『覚り』

 他人の思考、感情。記憶、全てに関わる魔法。

 他人が考えていること、抱いている感情、記憶を読み取れる。中には、思考や記憶を操作したり、忘れていたことを思い出せるなど、精神に干渉できる。

 魔法の力が弱いと、感情を感知する程度の力しか無いが、強いと記憶の改竄や複数の相手を同時に操るほか、相手が忌避していることすらさせてしまえる。

 一般的な認識では、『自分の考えていることが全て筒抜けになる魔法』のため、この魔法を持って生まれた者は、人から避けられ嫌われる。


『遠見』

 距離に規制はなく。遠方の様子を音も含めて見ることができる魔法。魔法の強さによって、距離が遠くなるほど鮮明さがなくなり、風景がぼやけたり音がこもって聞き取れなくなっていく。

 人を指定すれば、その人間が今、何をしているのか、どんなことを誰と話しているのか。諜報に特化した魔法と言っていいだろう。

 他国の大臣や重役が相談していることを、リスク無く盗み聞きができるので、国や領主などがこぞって手に入れたがる。そうやって買われた『遠見』の魔法が使える人間は、逃げられないように両足を切り落とされたり、骨を砕かれたりして、歩けない者が多い。


『先見』

 未来視ができる魔法。多くは一番起こりえる事象がみえる。中には、事象に至る分岐を見つけ、それを追っていくことができる者もいる。そこまでできるほどの強い魔法を持って生まれる者は滅多にいない。

 しかし、先見の魔法は望む未来につなげる事ができると勘違いしている者が多く、生まれてくるのを血眼になって探している。

 平民・貧困者の家に生まれたなら、金子を積んで手に入れようとするのはマシで、一家を殺しその子供だけ連れ去ると言う事さえおきている。裕福な者、位の高い一族に産まれたととすれば、幽閉され、一生の自由はなくなる。


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